悔しくて涙したあの日、胸を張って母になる私。
新しい命の訪れを知った2月。
東京での生活をスタートした3月。
大学院での新しい学びを始めた4月。
一人で夢中に走ってきた人生から、
ブレーキをかけながら命を育てた半年。
悔しさも、愛しさも、葛藤も、尊い学びも、
「ありがとう」を言える日がきた。
人生はやっぱり最高だなという想いと共に
葛藤した感情もちゃんと残しておこう。
いつか読み直したときに、こんな時あったね〜って笑って振り返るように、今しかないリアルな気持ち。(今回は自分の記録日記として書き残しておくので乱文になるかもしれませぬ…!)
悔しくて涙を流した日
引越し先を決めて、大学院の学費を払って、これから新しい環境で学びながら頑張るぞ〜!と張り切った直後に気づいた新しい命の訪れ。母になることは一つの夢だったから嬉しい気持ちと、これからのどうなるか分からない環境変化に対して不安な気持ちが入り混じっていた。
新しい命も、想いを持ってやっている仕事も、大学院での学びも、どれも私にとっては優先順位がつけれない大切なもので、最初から不安になるよりまずやってみようと学校に通い始めた。
そこで待っていたのは、想像を遥かに超えるハードな授業と課題(笑)なんとかなる精神で、だいたいのことはなんとかなってきた私も、割とお手上げレベルで限界だったのが4月末のこと(割と限界訪れるの早めだった笑)。
家事や自炊は早々に諦め、アンディくんに助けてもらいつつ、自分の中での優先順位づけに悩む日々。大学院の課題や毎日深夜までのグループワーク、大切で大好きなお仕事、お腹の中の命を守らなければという大きな責任。
本当は全部を全力でやりたい、でもそれが初めてできない(身体的に無理しちゃいけない)ことに対する葛藤がすごく大きかった。今一番大切なものは何?と考え、無理をして何かあった時に変えが効かないのはお腹の中の命と自分の健康。これまで好きに突っ走ってきた私にとっては、走りたいのに走れないこの期間は、実はすごくつらいものでもあった。
仕事も、大学院も、自分の中で納得いくところまでやりきれなかった感が満載で迎えた前期の終わり。DPROという果てしなく大変だった授業の発表を終えた翌日、アンディくんとモーニングに行った。
大好きなカフェで久しぶりにモーニングを食べながら話していたら、涙が止まらなくなった。大学院に行きたいからと東京に一緒に引越してくれて、家事もほとんど手伝ってくれて、学校が遅い日はいつも駅まで心配して迎えにきてくれて、たくさんサポートしてくれていたのに、不完全燃焼となってしまった自分が情けなくて悲しかった。
「たくさん色々してくれたのに、結局全部中途半端になっちゃってごめん。」と話しながら、モーニングを食べて大泣きした。「よくここまでやったよ。」と声をかけてくれる会話の中で、一つだけ自分の中でやりきれたことに気づくことができた。それは、どんなときもお腹の命のことを大切に、命を守り抜いたということ。
そういえば、毎日深夜まで課題に追われていた時、一度だけアンディくんと喧嘩した日があった。もう無理だ〜と言いながらやっている私に「お腹の赤ちゃん殺さないでね」とふと言われた一言がとてもきつくて、普段怒ることなんて一切なかったのにめちゃくちゃキレたのも良い思い出(笑)
それくらい、自分の中で責任感と守らないとという葛藤と戦いながら、私なりに頑張っていたんだろうね。
お母さんってすごい。お腹で一つの命を育てるってすごい。今こうして自分が生まれて生きていることも当たり前じゃない。たくさんの学びと成長をさせてくれる妊娠生活はすごく尊い経験。
妊娠しながら大学院に通うというレアな経験を残しておきたくて、里帰りの前に大好きな人に写真を撮ってもらった。この写真を見たとき、また涙が出た。何もやりきれなかったと感じていたけど、よくやったなという気持ちが初めて溢れてきて、いろいろなものに感謝が溢れてきた。
人生を点ではなく線で見る
これまでの人生を振り返っても、いろいろなことがあった。情熱に向かって走る自分、うまくいかなくて葛藤する自分、素敵な仲間ができて喜ぶ自分、信頼する人と離れて悲しむ自分。その時々の点と感情だけを見ると、喜怒哀楽がすごく濃く現れるけど、その全てがかけがえのない自分の人生を彩ってくれる存在だった。
そう思うと、どんな経験も感情も無駄なことなんて一つもなくて、それをどう感じてどう捉えてどう自分として歩むのか。全ての経験や感情を点としてぐっと味わいつつ、自分なりの線としてつなげていくことができれば、幸せな人生だな〜と感じている。
そう思うと、どんな出来事にも、どんな出会いにも、どんな言葉にも、ありがとうが溢れてくる。点を感じる人生も、線を慈しむ人生も、どちらもとても美しくて愛おしい。
さて、胸を張って母になるか
大きな忘れることのない点をしっかり刻んで、線としても楽しむことができている私は、すごく良い表情をしていた。私がちゃんと母になれるんだろうか?ちゃんと子育てできるんだろうか?と考える時もあったけど、ちゃんとした母になる必要もなければ、ちゃんとした子育てをする必要もない。
子どもが生まれても、私は私の人生を謳歌して生きたいし、子どもには子どもの人生を謳歌して生きてほしい。私たちのもとを選んで生まれてきてくれる新しい命が、「人生って最高だね〜!」と胸を張って自分の人生を歩んでくれるこれからが楽しみだ。
守るべきものが増えるという感覚よりは、一緒に生きるチームメイトが増えるという感覚で、それぞれがそれぞれの魂を喜ばせる生き方を応援し合える関係性を大切に築いていきたい✨
お腹の中の赤ちゃんへ
あと1ヶ月で生まれてくる新しい命。
母が自由なら父も自由で、お父さんは北欧へ2週間旅に行ってるよ。きっとこんなに自由を愛する両親を選んできたお腹の中の新しい命は、私たちを親に選んだ意味がたくさんあるんだろうね〜。一緒にたくさんの経験をして、喜怒哀楽を共にして、ありのままの自分を最高に楽しんで生きていこうね。
これからも、命がときめく人生を。
何歳になっても、ワクワクを大切に人生を一緒に楽しもう。