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世田谷区保育園の待機児童状況をTableauを使って可視化してみた
こんにちは、TableauDataSaberを目指して勉強中のmikuです。
世田谷区に引っ越しをしたので、区のHPを見たところ「世田谷区オープンデータソース」なるものを発見。
「世田谷区で保育園に入るのはかなり大変」とよく聞くので、実際はどうなのかという点を調べてTableauで可視化することにチャレンジしてみました。
作成したTableauはこちら。
1.世田谷区の待機児童は増えているの?減っているの?
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地域別に直近3年間の待機児童推移を棒グラフにしました。
「烏山」「玉川」「世田谷」の3つの地域は待機児童数が減っているのですが、「砧」「北沢」の2つは2018年から2019年にかけて増えていることが分かります。
▼TableauTips
ここでTableauで可視化するときに活用したTipsをご紹介します。
前年と比較して増えた年に色を付けたいと思い、まずは「前年比成長率」を表計算でしようと思ったのですが、、、前年比成長率が選択できない!!!!!なぜ、、グレーのママなのだ、、
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Tableau公式HPのナレッジベースで調べてみたところ、下記の通り丁寧に記載してありました。。
2つ以上のレベルの日付フィールドがないため、表計算を使うことは断念。
2 つ以上のレベルの日付フィールドが表示されていないと、必要な計算が有効化されません。また、最上位レベルは年でなければなりません。
そのため、下記のように「待機児童数」のメジャーを複製し表計算を実施。
計算タイプを「差」にして、特定のディメンションを「年度」にすることによって前年度との差を算出することができました。
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次に、先ほど作成した表計算をマークにドラッグして、「前年度との差が0より大きい時、色を付ける」という下記の計算式を作り、色にドラッグすることで前年度より待機児童数が増えてしまった年に色を付けることができました。
ZN(SUM([待機児童数])) - LOOKUP(ZN(SUM([待機児童数])), -1)>0
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2.待機児童は何歳児が一番多いの?
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待機児童を年齢別に見たときに、何歳児が多いのかを見てみました。
年齢が高くなるほど待機児童数が多くなっており「5歳」の待機児童が326人と一番多いことが分かりました。
では、地域別にみたときも同じように「5歳」の待機児童が多いのでしょうか。地域別に見てみると、「烏山」「砧」地域は「5歳」より「3歳」の方が多いことが分かりました。
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3.待機児童数が多い保育園はどこ?
最後に、待機児童数が10人以上いる保育園をリストアップしました。
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烏山、砧地区は1園しかなく、玉川、世田谷、北沢地区は5園以上あるなど地域によって待機児童の偏りが分かります。
10人以上待機児童がいる保育園は、私立の保育園が多く、特色ある校風が人気となり待機児童数が多いことが予想されます。
4.最後に
今回は、世田谷区のオープンデータポータルを使って待機児童数の数を調べてみました。自分が住んでいる地域のことをデータを通して理解を深めることができることはありがたく、他の切り口でもデータを見ていきたいなと思いました。
皆様も住んでいる地域のデータポータルがあるか、区のHPを除いてみてはいかがでしょうか。
参考:世田谷区オープンデータポータル(リンク)