今日気になったことまとめ(10/31/2022)
コモディティ:ロシアがウクライナ産穀物輸出の合意を一方的に停止。小麦の国際価格が週末比で7.7%上昇。本格的な食料危機の前ぶれか。
不景気懸念でずっと売られていた原油、今月初めのOPEC+の大幅減産決定以降スポットは上昇、今月はプラスで終えそう。一方で先物市場は中国のデータなどを受けて下落(バックワーデーション)。11月から減産開始、本格的な冬到来で持ち直すか。Nat gasも上昇。Oil Set for Monthly Gain Before OPEC+ Begins Cutting Output
地政学:あちこちで不穏な動きが絶えず、追いきれない。仮に本当にパイプライン爆発が英国(または米英)の関与によるものだとするとNATOの宣戦布告とみなすのか、またドイツもこれによって経済に打撃を与えられた米英に対してどんな態度をとるのか。。
ロシア国防省、パイプライン爆発に「英国関係者が関与」
ロシア、ウクライナ南部に反撃 「英顧問の拠点」と主張
FOMC前:米株先物は下落、先週のラリーもひと段落。DXY上昇。
WSJのニックさんの週末のコメント:"やりすぎのリスクは景気後退だが、十分にやらないリスクは、インフレがただ高いままで、後でもっと大きな景気後退を経験しなければならない。"
"消費者には大きな貯蓄のクッションがある。企業は債務返済コストを引き下げた。FRBにとって、民間部門がより弾力的であることは、利上げの際、ピークあるいは「終点」の政策金利が予想より高くなる可能性があることを意味する"
。。先週と真逆でタカっぽい発言。結局どっちなのかよくわからないので今週のFOMCまで何もできない。gut feeling は、結局会見でもハト的な部分はあまり出てこなくてまたドル高。https://www.wsj.com/articles/cash-rich-consumers-could-mean-higher-interest-rates-for-longer-11667075614
中国経済:ハンセン指数は2005年以来の安値。月間の下落率は、リーマン・ショック直後の2008年10月(22.5%)以来14年ぶりの大きさ。
中国、コロナ規制で描けぬ景気回復 10月景況感50割れ
香港経済のマイナス成長続く、7-9月は4.5%減-外需など低迷
住宅市場、ローン市場:英国でも住宅ローン許可数減少。カードローン、ビジネスローンなども軒並み減少。
Mortgage Approvals Sink in UK on Higher Rates and Market Uncertainty
$35 Million Philadelphia Mansion Sells For Just $9.26 Million (!!)
米中間選挙:FiveThirtyEightの最新予測では下院は共和党、上院は予測不能状態(Pollによって差がある)。歴史的に中間選挙後の株価は(平均値で見ると)上がりやすい傾向にあるらしいが今回はどうか。そもそも今の相場はFed次第、そしてねじれ議会になれば法案が進まなくなるが、既にそのシナリオは織り込まれているはずで、株式市場に直接的なインパクトはなさそう。
おわり。