修行ネコ★⑯ヘレン・ケラーと呼ばれて
ハルたんチェック
さて、成猫保護猫ハルですが、
ビビリなりに、少しだけ余裕が出てきたのか、
私の前であえて〇〇する、ということが増えてきました。
例えば
私が部屋に入ってくるまで私のベッドの上に居て、私を見るとさっと降ります。
そして、そのことで怒られないか、チェックしてるのです!
私が怒ると、『あ、そうなのね、』という感じなのでしょう。
怒らないのを確認すると、
次はより伸び伸びとベッドの上でくつろいだりします。
何だかなぁ~な、ご飯まち
そして大好きなご飯タイム
ハルは無言でご飯皿の前で待つようになりました。(進歩!)
ただし、
ぼさっと座っています。
私を見つめるでもなく。
私からもらう、という雰囲気もなく。
今までいたネコカフェと同じで、
「出てくるのを待つ」
という感じです。
その姿は、まさに、
借りてきた偉そげなノラネコ。
私からもらう、
というのではなく、
ぼさっと待つのでした。
又以前の夜鳴きに苦しめられた ↓ ことを乗り越え、比較的平穏な日々をすごしていたのですが、
あることに私は気づきました。
この子は、一つも声を出さないことに。
その名はヘレン・ケラー
声を奪われた人魚姫?
いえいえ、
見えない、聞こえない、話せない、ということから全く教育を受けずに育ったサリバン先生と出会う前のヘレン・ケラーのようでした。
ということで、
私はひそかにハルを『ヘレン・ケラー』と呼んでいました。
うんともにゃんとも言わない、ハルに、
あんたネコでしょ?
にゃんとか言ったらどうなの?
にゃ~、はないの?
ママごはんちょ~だいって、言ってごらん?
と
何とか鳴かせようとご飯の度に誘ってみるのですが、
ハルは冷めた目でガン無視。
その冷めた目を見て、
『もう名前変えよか、ヘレンと呼ぼか』
と一人つぶやいていました。
後々又どえらい恐ろしいことが起こることも知らずに・・・・
つづく。