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修行ネコ★ハルと心の狭いわたしの物語 ①この猫はやばいかも
夢見る夢子のスルー力(りょく)
そして、
振り返れば
その猫は・・・
やめといた方が良いよ~
・・・というサインは腐るほどありました。
これから
大変になるよ~。
本当に大丈夫~?
まじで良いの~~~?
こいつはまじでやばい奴やで~~~。
というお知らせめいたものは
実はたくさんありました。
それを私は全部無視しました。
見事に全部。
なぜなのか、
それはなぜかと言われたならば、恋に恋する夢子ちゃんのように、
男の良いトコしかみない結婚前の乙女のように、
大丈夫や!という強烈な思い込みまっしぐらな
私がいました。
ものすごいブレナイ『もう、今、この勢いでいくべし』という
まるでよく言われる『結婚は勢い』を猫との関係にがっつり持ち込んでいるような状態でおりました、私。
その時は
本当にフワッとしていて、
ちょっと躁状態で、
猫を飼ったらどんな風に私の生活が変わるだろう?⤴とか
猫と仲良くなるだけで、オキシトシン(幸せホルモン)が出るんだよね、フフフフフ♡、とか
実家で飼っていた犬の激カワエピソードを思い出したりして、
どんなにシャイでビビリな猫、ワクチン打たれまくりの猫でも、今勉強してる自然療法のレメディあげればいいんだもんね、ほんで改善データもとれば、学校の卒論としても出せるしね、とか
そんなことしか頭になかったのですね。
勝手に計算高くバラ色ってやつです。とほほなバカ者でした。
3つのサインのうちの2つのサイン
やめた方が・・・なサイン
そのサインは色々ありました。
第一のサインはおいといて、第二のサインは、
私がその猫ハルをみたときは、他の猫たちと全く交流せず、天井際・壁沿いにずっと続いている贅沢キャットウォークを一人グルグル、グルグルトまわり続け、行き止まりのエアコンの前で必ずひと鳴き、「にゃお~~~ん」を繰り返していたのを見たことです。
この先も続く一生のことですから、そこで冷静に、
あ、社交性なしね、この子他の猫よりも身体が大きい、故にエサ代も結構かかる、その辺は大丈夫なのかワタシ、おんなじ動作ずっとしてる、ってことはいわゆる発達障害っぽいのかも?!
など、と、分析するでもなく、
その時私が感じていたことは、
『なんか一人ずっとキャットウォークグルグルやってる、もしかして、この子は、ここにいるよりも家猫になった方がしあわせなんじゃないかなぁ・・・』(ぼんやり)
『・・・ということで、私の子になっても良いのじゃないかしら・・・』(連れて帰るのは、このネコの人生を変えることになるので、ちょっと遠慮がちに)
ということでした。
なんせ犬は飼っても猫は飼ったことがないゆえに、大きな自信はありません。
でも、プロローグに示したことも含め、くだんの理由から猫は飼いたいわけです。
そして2度目に訪れた時に、思い切ってキランと眼鏡が光っているようなカフェの女主人に声をかけたわけです。(びびりつつ)
恐る恐る、
もしできれば、あの子を引き取りたいんですけど、と・・・
あの子を、と言った瞬間、なんと、
その女主人の顔がぱあっと明るく、そして愛想よくお話してくれました。
いや~、びっくりしましたが、その時は嬉しかったです。私が気に入られたかのようで(笑)
もうトントン拍子に手続きの説明やこちらが家で準備するべきものなどの説明もして頂き、それらが揃えば引き渡し決定という所まで話が一気に進みました。
しかしハルを引き取ることが決まって後々になってから
彼(オス)はネコカフェ歴が一番ながい『3年半』の成猫であること、始めに保護されたのは生後半年くらいの時期だったこと(ということは可愛いさかりの時期です)を知らされました。
そして
ハルは、3年半たったその時も、めっちゃ可愛い顔をしていたのです!!!
こんな可愛いグッドルッキングガイが売れ残ってるってどういうこと?
そういうことだったんだろ、と後々になって後悔するには時すでに遅しだったわけですナ。
ネコ好きさんには殺されそうな内容で、恐れおののいております。
が、
つづく。