チャールズ・スポルジョン『朝ごとに』2024年3月4日

7また、あの啓示された事があまりにもすばらしいからです。それで、そのために思い上がることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使いです。
8この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。
9すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
10それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。

"My grace is sufficient for thee."
2 Corinthians 12:9
「わたしの恵みはあなたに十分である。」
(第二コリント12:9)


If none of God's saints were poor and tried, we should not know half so well the consolations of divine grace.
もし神の聖人の中に貧苦と試練を受けた者が一人もいなかったら、私たちは神の恵みの慰めを半分も知ることはできなかっただろう。

When we find the wanderer who has not where to lay his head, who yet can say, "Still will I trust in the Lord;"
when we see the pauper starving on bread and water, who still glories in Jesus;
when we see the bereaved widow overwhelmed in affliction, and yet having faith in Christ, oh! what honour it reflects on the gospel.
頭を置く場所もなく、それでも「それでも私は主を信頼します」と言える放浪者を見つけるとき。
パンと水に飢えていても、依然としてイエスに栄光を帰している貧しい人を見るとき。
死別した未亡人が苦しみに打ちひしがれながらも、キリストへの信仰を持っているのを見るとき。
おお! それは福音にどれほどの栄誉を反映していることだろう。

God's grace is illustrated and magnified in the poverty and trials of believers.
神の恵みは、信者の貧しさと試練の中で示され、拡大される。

Saints bear up under every discouragement, believing that all things work together for their good, and that out of apparent evils a real blessing shall ultimately spring—that their God will either work a deliverance for them speedily, or most assuredly support them in the trouble, as long as he is pleased to keep them in it.
聖徒は、どんな落胆の中でも、万事が益となるように共に働き、見かけの悪から最終的には真の祝福が生まれると信じて耐え忍ぶ。
「神は速やかに救いを実現されるか、それが神の御心に適う限り、苦難の中で支えてくださる」と信じて。

This patience of the saints proves the power of divine grace.
聖人たちのこの忍耐は、神の恵みの力を証明している。

There is a lighthouse out at sea:
it is a calm night—I cannot tell whether the edifice is firm;
the tempest must rage about it, and then I shall know whether it will stand.
海上に灯台がある:
穏やかな夜である限り、灯台がしっかりしているかどうかはわからない;
だがいつかは大嵐が吹き荒れるに違いない、
そうすれば、その灯台が耐えられるかどうかがわかるだろう。

So with the Spirit's work:
if it were not on many occasions surrounded with tempestuous waters, we should not know that it was true and strong;
if the winds did not blow upon it, we should not know how firm and secure it was.
聖霊の働きも同様である:
もしそれが幾度も激流に包まれていなければ、それが真実で強いものであることを知ることはできない;
風が吹かなければ、それがどれほど堅固で確かなものであるかを知ることはできない。


The master-works of God are those men who stand in the midst of difficulties, stedfast, unmoveable,—"Calm mid the bewildering cry, Confident of victory."
「神の偉業」とは、困難の中にあっても、揺るぎなく、動じず、立っている人たちが、この世に存在するという事実のことである。
「当惑の叫びを静めよ、勝利を確信せよ。」

He who would glorify his God must set his account upon meeting with many trials.
神を讃えようとする者は、多くの試練に会うことを自分の勘定に入れなければならない。

No man can be illustrious before the Lord unless his conflicts be many.
葛藤が多くなければ、人は主の前に輝くことはできない。

If then, yours be a much-tried path, rejoice in it,
because you will the better show forth the all-sufficient grace of God.もし、あなたの道が試練に満ちた道であるなら、それを喜びなさい。
なぜなら、あなたは神の十分な恵みをより良く示すことができるからだ。

As for his failing you, never dream of it—hate the thought.
彼があなたを失敗させるなどと、夢にも思ってはならない。
実に忌むべき考えだ。

The God who has been sufficient until now, should be trusted to the end.
今まで十全の働きをしてくださった神は、最後まで信頼されるべきである。





いいなと思ったら応援しよう!