チャールズ・スポルジョン『朝ごとに』2024年2月9日
ペリシテ人は再び攻め上り、レファイムの谷に陣を広げた。
ダビデが主に託宣を求めると、次のように答えられた。
「攻め上らず、背後に回れ。バルサムの茂みの反対側から敵に向かえ。
"And David enquired of the Lord."
2 Samuel 5:23
「そしてダビデは主に尋ねた。」
（サムエル第二 5:23）
When David made this enquiry he had just fought the Philistines, and gained a signal victory.
ダビデがこの質問をした時、彼はちょうどペリシテ人と戦い、大きな勝利を収めたばかりだった。
The Philistines came up in great hosts, but, by the help of God, David had easily put them to flight.
ペリシテ人は大軍勢でやって来たが、神の助けにより、ダビデは簡単に彼らを敗走させた。
Note, however, that when they came a second time, David did not go up to fight them without enquiring of the Lord.
しかしここで注意して欲しい−
彼らが二度目に来たとき、ダビデは主に尋ねることなしに彼らとの戦いに向かうことは決してしなかったことに。
Once he had been victorious, and he might have said, as many have in other cases,
"I shall be victorious again;
I may rest quite sure that if I have conquered once I shall triumph yet again.
Wherefore should I tarry to seek at the Lord's hands?"
一たび勝利を得た時点で、（他の事例で多くの人がそうしているように）ダビデがこう言ってもおかしくは無かった
「私は再び勝利するだろう。
一たび征服した以上、もう一度勝利することを私は確信している。
それなのに、主の御手を求めるために私はここに留まるべきだろうか？」
Not so, David.
He had gained one battle by the strength of the Lord;
he would not venture upon another until he had ensured the same.
ダビデはそうしなかった。
彼は主の力によって、一つの戦いに勝利した。
彼は同じように主の助けがあることを確信するまでは、更なる挑戦をしようとはしなかった。
He enquired, "Shall I go up against them?"
He waited until God's sign was given.
ダビデは「彼らに戦いを挑むべきですか？」と尋ねた。
彼は神のしるしが与えられるまで待った。
Learn from David to take no step without God.
「神なしには一歩も踏み出さない」ということを、ダビデから学ぼう。
Christian, if thou wouldst know the path of duty, take God for thy compass;
if thou wouldst steer thy ship through the dark billows, put the tiller into the hand of the Almighty.
クリスチャンの皆さん、あなたの歩むべき道を知りたければ、神を羅針盤として受け入れなさい。
暗い大波の中で船を進めたいなら、舵を全能者の手に委ねなさい。
Many a rock might be escaped, if we would let our Father take the helm;
many a shoal or quicksand we might well avoid, if we would leave to his sovereign will to choose and to command.
私たちが御父に舵を取って頂ければ、多くの岩を逃れられるに違いない。
神の主権的な意志の選択と命令に任せるなら、多くの浅瀬や流砂も容易に避けられるだろう。
The Puritan said, "As sure as ever a Christian carves for himself, he'll cut his own fingers;" this is a great truth.
あるピューリタンは
「クリスチャンは自分自身のために彫刻をするのと同じように、自分の指を切るだろう。」
と言った。 これは素晴らしい真実だ。
Said another old divine,
"He that goes before the cloud of God's providence goes on a fool's errand;"
and so he does.
ある古の聖人は言った。
「神の雲（出エジプト13:21）より先走る者は、愚か者の道を行くのだ。」
そして彼もそうする。
We must mark God's providence leading us;
and if providence tarries, tarry till providence comes.
神の摂理が私たちを導いていることを、私たちは見定めなければならない。
もし摂理が遅れるなら、摂理が来るまで辛抱しなさい。
He who goes before providence, will be very glad to run back again.
"I will instruct thee and teach thee in the way which thou shalt go,"
is God's promise to his people.
神の摂理より先走る者は、神の許に再び戻ることを非常に喜ぶだろう。
「わたしはあなたを導き、あなたの行く道を教える」
これが御自身の民に対する神の約束である。
Let us, then, take all our perplexities to him, and say,
"Lord, what wilt thou have me to do?"
だから、私たちはすべての当惑を彼にぶつけて言おう、
「主よ、私に何をしてほしいとおっしゃいますか？」
Leave not thy chamber this morning without enquiring of the Lord.
主に尋ねることなしに、今朝あなたの部屋を出てはならない。