チャールズ・スポルジョン『朝ごとに』2024年4月14日

4われらの先祖たちはあなたに信頼しました。
彼らが信頼したので、あなたは彼らを助けられました。
5彼らはあなたに呼ばわって救われ、
あなたに信頼して恥をうけなかったのです。
6しかし、わたしは虫であって、人ではない。
人にそしられ、民に侮られる。
7すべてわたしを見る者は、わたしをあざ笑い、
くちびるを突き出し、かしらを振り動かして言う、
8「彼は主に身をゆだねた、主に彼を助けさせよ。
主は彼を喜ばれるゆえ、主に彼を救わせよ」と。
9しかし、あなたはわたしを生れさせ、
母のふところにわたしを安らかに守られた方です。
10わたしは生れた時から、あなたにゆだねられました。
母の胎を出てからこのかた、
あなたはわたしの神でいらせられました。
11わたしを遠く離れないでください。

悩みが近づき、助ける者がないのです。

"All they that see me laugh me to scorn:
they shoot out the lip, they shake the head."Psalm 22:7
「私を見る者は皆、私を嘲笑する:
唇を突き出し、頭を振る。」(詩編22:7)


Mockery was a great ingredient in our Lord's woe.
嘲笑は、私たちの主の災いの大きな要素だった。

Judas mocked him in the garden;
the chief priests and scribes laughed him to scorn;
Herod set him at nought;
the servants and the soldiers jeered at him, and brutally insulted him;
Pilate and his guards ridiculed his royalty;
and on the tree all sorts of horrid jests and hideous taunts were hurled at him.
ユダは園で彼をあざけった;
祭司長や律法学者たちは彼を嘲笑した;
ヘロデは彼を無視し、使用人や兵士たちは彼を嘲笑し、残酷に侮辱した;
そして木の上では、あらゆる種類の恐ろしい冗談と恐ろしい嘲笑が彼に投げかけられた。

Ridicule is always hard to bear, but when we are in intense pain it is so heartless, so cruel, that it cuts us to the quick.
嘲笑はいつだって耐えがたいものだが、私たちが激しい痛みに襲われているとき、それはあまりにも冷酷で、残酷で、私たちを切り裂く。

Imagine the Saviour crucified, racked with anguish far beyond all mortal guess, and then picture that motley multitude, all wagging their heads or thrusting out the lip in bitterest contempt of one poor suffering victim!
十字架につけられた救い主が、人間の想像をはるかに超えた苦悩に打ちひしがれている姿を想像し、そしてあの雑多な群衆が、一人の哀れな犠牲者を痛烈に軽蔑して頭を振ったり、唇を突き出したりしている姿を思い浮かべてほしい!

Surely there must have been something more in the crucified One than they could see, or else such a great and mingled crowd would not unanimously have honoured him with such contempt.
十字架につけられたお方には、彼らの目には見えない何かがあったに違いない、
そうでなければ、これほど大勢の群衆が一致して、十字架につけられたお方を軽蔑することはなかっただろう。

Was it not evil confessing, in the very moment of its greatest apparent triumph, that after all it could do no more than mock at that victorious goodness which was then reigning on the cross?
結局のところ【悪】は、「その最大の勝利の瞬間においてすら、十字架の上に君臨する勝利者である【善】を、せいぜいあざ笑うことしかできなかった」と告白したのではないだろうか。

O Jesus, "despised and rejected of men," how couldst thou die for men who treated thee so ill?
おお、「人々の軽蔑と拒絶を受けた」イエスよ、自分を邪険に扱った男たちのために、どうして死ぬことが出来ましょうか?

Herein is love amazing, love divine, yea, love beyond degree.
ここには驚くべき愛、神聖な愛、そう、度を超えた愛がある。

We, too, have despised thee in the days of our unregeneracy, and even since our new birth we have set the world on high in our hearts, and yet thou bleedest to heal our wounds, and diest to give us life.
私たちもまた、新生していなかったころはあなたを軽んじ、
新生してからも心の中でこの世を高みに置いてきました。
それでもなお、あなたは私たちの傷を癒すために血を流し、
私たちに命を与えるために死んでくださいました。

O that we could set thee on a glorious high throne in all men's hearts!
おお、全ての人がその心の中で、あなたを栄光ある高い玉座に据えることが出来たなら!

We would ring out thy praises over land and sea till men should as universally adore as once they did unanimously reject.
かつて満場一致で拒否したのと同じくらい、人々が普遍的に崇拝するようになるまで、私たちは陸と海を超えてあなたの賛美を叫び続けましょう。

"Thy creatures wrong thee, O thou sovereign Good!
Thou art not loved, because not understood:
This grieves me most, that vain pursuits beguile ungrateful men, regardless of thy smile."
「おお、主にしてあらゆる善の源である方よ!
あなたの被造物は、あなたを誤解している!
あなたが愛されないのはあなたが理解されていないからだ。
あなたの微笑みを無視して、空しい追求が不義なる人間を惑わすこと、このことが私を最も悲しませる。」





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