日本キリスト改革派岡山教会 2024年4月21日礼拝説教(コリントの信徒への手紙一 16章1〜12節)

↓前回の説教↓


【4月21日朝の説教】
◎聖 書:コリントの信徒への手紙一 16章1〜12節
◎説教題:「神への感謝としての献金」
〜週の初めの日に献げる〜
◎説教者:佐々木 稔 教師


わたしがそちらに着いてから初めて募金が行われることのないように、週の初めの日にはいつも、各自収入に応じて、幾らかずつでも手もとに取っておきなさい。 コリントの信徒への手紙一 16章2節 この箇所でパウロは献金をあらかじめ心の準備をしてから...

Posted by 日本キリスト改革派岡山教会 on Sunday, April 21, 2024

1聖なる者たちのための募金については、わたしがガラテヤの諸教会に指示したように、あなたがたも実行しなさい。
2わたしがそちらに着いてから初めて募金が行われることのないように、週の初めの日にはいつも、各自収入に応じて、幾らかずつでも手もとに取って置きなさい。
3そちらに着いたら、あなたがたから承認された人たちに手紙を持たせて、その贈り物を届けにエルサレムに行かせましょう。
4わたしも行く方がよければ、その人たちはわたしと一緒に行くことになるでしょう。
5わたしは、マケドニア経由でそちらへ行きます。マケドニア州を通りますから、
6たぶんあなたがたのところに滞在し、場合によっては、冬を越すことになるかもしれません。そうなれば、次にどこに出かけるにしろ、あなたがたから送り出してもらえるでしょう。
7わたしは、今、旅のついでにあなたがたに会うようなことはしたくない。主が許してくだされば、しばらくあなたがたのところに滞在したいと思っています。
8しかし、五旬祭まではエフェソに滞在します。
9わたしの働きのために大きな門が開かれているだけでなく、反対者もたくさんいるからです。
10テモテがそちらに着いたら、あなたがたのところで心配なく過ごせるようお世話ください。わたしと同様、彼は主の仕事をしているのです。
11だれも彼をないがしろにしてはならない。わたしのところに来るときには、安心して来られるように送り出してください。わたしは、彼が兄弟たちと一緒に来るのを、待っているのです。
12兄弟アポロについては、兄弟たちと一緒にあなたがたのところに行くようにと、しきりに勧めたのですが、彼は今行く意志は全くありません。良い機会が来れば、行くことでしょう。

【メモ】
①献金のすすめ
◎生まれたばかりの教会(特にエルサレム教会)は、「身分の低い者・未亡人が多かった」「迫害により家や仕事を失う者もいた」「ユダヤ全体が旱魃・飢饉に悩んでいた」→他の協会からの支援を必要としていた。

◎献金は「信仰に基づいて」「計画的に」用意するもの。

◎1節「聖なる者たちのための募金」…聖霊によって罪から清められつつある兄弟姉妹に対して、たとえ遠く離れていても無関心であってはならない。

◎「週の初めの日にはいつも、各自収入に応じて、幾らかずつでも手もとに取って置きなさい。」…兄弟姉妹のために献金を捧げることは、毎週の最初の日に神を礼拝することと一体であった。

◎「その贈り物を届けにエルサレムに行かせましょう。」…献金は「贈り物」。喜びを持って用意するもの。

◎「信仰」「兄弟愛」がそうであるように、「献金の用意」もまた日々の積み重ねであり、気まぐれであってはならない。

②伝道に対するパウロの熱心
◎ 「しかし、五旬祭まではエフェソに滞在します。 わたしの働きのために大きな門が開かれているだけでなく、反対者もたくさんいるからです。」
…エフェソでは多くの人が福音に導かれたが、同時に迫害する者も多かった。パウロは「全世界(地中海)に福音を伝えたい」という熱意に燃えていたが、同時に生まれたばかりのエフェソ教会を放っておくことは出来なかった。

◎「わたしは、今、旅のついでにあなたがたに会うようなことはしたくない。」…パウロの伝道は「広く浅く」ではなく「広く深く」だった。

③他の伝道者へのパウロの気遣い
◎パウロは自分が行くのに先立って、若い伝道者テモテをコリント教会に派遣した。
「わたしと同様、彼は主の仕事をしているのです。 だれも彼をないがしろにしてはならない。」
テモテはパウロよりも(恐らく親子ほど)若く、伝道の経験も浅かった。
「神は、おくびょうの霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊をわたしたちにくださったのです。」(テモテへの手紙二‬ ‭1‬:‭7‬ )‬→テモテは人から「臆病」と見られるような面があったのではないか。

◎パウロの命令
「心配なく過ごせるようにしなさい」「軽んじてはならない」「安心して帰れるように送り出しなさい」

◎何故パウロはこれほどテモテを気遣うのか…テモテ個人の能力や魅力によるのではない。
テモテが「人を罪から救う、キリストの福音」という宝物を、そしてそれを命懸けで全世界へ運ぶという尊い使命を身に帯びていたから。

◎「兄弟アポロについては、兄弟たちと一緒にあなたがたのところに行くようにと、しきりに勧めたのですが、彼は今行く意志は全くありません。」

コリント教会の人々は「私はパウロ派」「私はアポロ派」と分裂し、そのことをパウロは厳しく批判した。
しかし一方でパウロは、「アポロに会いたい」というコリントの教会の人々の願いを汲み、アポロにコリントに行くようしきりに勧めた。
アポロのコリント行き自体は実現しなかったものの、他の伝道者の特性や諸教会からの評判も踏まえ、チームで伝道に当たるパウロの姿が窺える。

【次主日(4月28日)の朝礼拝】
◎聖 書:使徒言行録 4章13〜22節
◎説教題:「力と勇気の源」
〜見たこと、聞いたことだけを大胆に語る〜
◎説教者:柏木 貴志 牧師







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