チャールズ・スポルジョン『朝ごとに』2024年3月25日
"Betrayest thou the Son of Man with a kiss?"
Luke 22:48
あなたは接吻で人の子を裏切るのか
(ルカ22:48)
"The kisses of an enemy are deceitful."
「敵の口づけは欺瞞に満ちている」
Let me be on my guard when the world puts on a loving face,
for it will, if possible, betray me as it did my Master, with a kiss.
世間が愛にあふれた顔をしている時、私たちは油断してはならない、
隙さえあれば、私の主がそうされたように、口づけで私を裏切るだろうから。
Whenever a man is about to stab religion, he usually professes very great reverence for it.
人が宗教を攻撃しようとする時はいつも、「その宗教を非常に尊敬している」と公言するものだ。
Let me beware of the sleek-faced hypocrisy which is armour-bearer to heresy and infidelity.
異端と不信心の武器となる、巧みな偽善には注意しよう。
Knowing the deceivableness of unrighteousness, let me be wise as a serpent to detect and avoid the designs of the enemy.
不義の欺瞞を知ることで、敵の計画を見抜いて避けるために、蛇のように賢くあろうではないか。
The young man, void of understanding, was led astray by the kiss of the strange woman:
may my soul be so graciously instructed all this day, that "the much fair speech" of the world may have no effect upon me.
理解力のない若者は、見知らぬ女性の口づけによって迷わされた。
私の魂が今日一日、慈悲深く教えられ、世間の「非常に美しい言葉」が私に何の影響も及ぼすことがありませんように。
Holy Spirit, let me not, a poor frail son of man, be betrayed with a kiss!
聖霊よ、この貧しく弱い人の子が、口づけによって裏切られることのないようにしてください。
But what if I should be guilty of the same accursed sin as Judas, that son of perdition?
しかし、もし私が、滅びの子ユダと同じ呪われた罪を犯したとしたらどうなるだろうか。
I have been baptized into the name of the Lord Jesus;
I am a member of his visible Church;
I sit at the communion table:
all these are so many kisses of my lips.
「私は主イエスの名において洗礼を受けた。
私は彼の目に見える教会の一員だ。
私は聖餐のテーブルに座っている。」
これらは全て、私の唇による多くの口づけだ。
Am I sincere in them?
私は教会に、キリストに対して誠実だろうか?
If not, I am a base traitor.
もしそうでなければ、私は卑劣な裏切り者だ。
Do I live in the world as carelessly as others do, and yet make a profession of being a follower of Jesus?
私は他の人と同じように無頓着にこの世に生きながら、「イエスの信者である」と公言していないだろうか。
Then I must expose religion to ridicule, and lead men to speak evil of the holy name by which I am called.
もしそうなら、私は自分の宗教を嘲笑の対象にし、私が呼ばれている「クリスチャン」という聖なる名を悪く言うように、人々を誘導することになる。
Surely if I act thus inconsistently I am a Judas, and it were better for me that I had never been born.
もし私がこのように一貫性のない行動をとるなら、確かに私はユダであり、生まれてこなかった方が私にとって良かっただろう。
Dare I hope that I am clear in this matter?
この問題について、私は自分が清廉潔白であると言うことは許されるだろうか?
Then, O Lord, keep me so.
O Lord, make me sincere and true.
ならば主よ、私をそのように保ってください。
主よ、私を誠実で真実な者にしてください。
Preserve me from every false way.
Never let me betray my Saviour.
あらゆる誤った道から私を守ってください。
私の救い主を、決して裏切ることがありませんように。
I do love thee, Jesus, and though I often grieve thee, yet I would desire to abide faithful even unto death.
親愛なる主イエスよ、私はあなたを愛しています。
私は度々あなたを悲しませますが、それでも死に至るまで忠実でありたいと願っています。
O God, forbid that I should be a high-soaring professor, and then fall at last into the lake of fire, because I betrayed my Master with a kiss.
神よ、私が驕り高ぶる学者となり、ついには火の池に落ちることの無いように止めてください。
その時私は、わが主を主人を口づけで裏切るからです。
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