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神との契約

創世記 15:5-6     2025 02 20 (木) 
そして主は、彼を外に連れ出して言われた。「さあ、天を見上げなさい。星を数えられるなら数えなさい。」さらに言われた。「あなたの子孫は、このようになる。」アブラムは主を信じた。それで、それが彼の義と認められた。

欧米は契約社会であると聞いてきましたが、今や日本社会の隅々にまで契約は浸透しています。契約を破ると違約金が生じるのは、法律に裏づけられているからです。重大な契約となったら、印鑑証明が必要になります。まして神との契約となったら、神聖にして侵すべからずのはずです。ただし神との契約は人とのそれとは違って、神のほうから人間に対して提案した祝福を、人間が神に従うと約束したときに受け取るという契約です。

アブラハムはカルデアのウル (今のクェートあたり) から神さまに呼び出されて今のイスラエルにたどり着きます。ある夜、神さまから起こされて「空を仰いで星を数えられるなら数えなさい」と言われます。当然、あまりの多さに数えきれません。すると神さまは「あなたの子孫は満天の星のように数えきれなく増え広がるのだ」と約束しました。このときアブラハム夫妻はすでに70代で子供がいませんでしたが、神さまはおかまいなく、私を信じて任せなさいと断言しました。すると彼は信じますと応答しました。このとき契約が結ばれ、彼の子孫であるイスラエル民族は四千年後の今でも、この契約に基づいてイスラエル国家の正当性を疑わないのです。

するとアブラハムは神様に信頼しました。その瞬間、「それは彼の義と認められた」神さまから100%受け入れられました。神さまが彼の人生を責任もって持ち運ぶことになりました。親子関係、夫婦関係に入ったと言ってもいいでしょう。これは現在でもイエスを自分の救い主と信じた人も同様です。どんな失敗をしても罪を犯しても、神さまとの契約関が解消されることは決してありません。契約書は天の法務局で厳重に保管されているからです。こうしてアブラハムは信じるだけで神さまから全面的に受け入れられることの先祖となりました。クリスチャンはアブラハムの霊的子孫です。神との関係を持ちながら幸福に生きられるためには、ただ神を信じ、信頼すれば良いのです。

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