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ハブ ア ブレイク!

 今年は『月曜日の処方箋』というテーマで、コラム連載が始まりました。月曜日と言えば、休み明け。さて、これから一週間が始まるぞという気分のところなのに、いきなり

「休憩しよう!」

というタイトルで始まるという違和感を、何となくお感じになる方もいるかもしれません。しかし、そんな月曜日だからこそ、少しゆっくり、少し落ち着いて、そして無理しすぎずスタートしていけたら良いのかもしれない。そう思って、始まりなのに休憩のお話しです。この寒い季節、何か温かい飲み物でも片手に、読んでいただければ幸いです。
 
 私自身は、「ハブ ア ブレイク」と聞くと、その後は「ハブ ア キッカーズ」と条件反射のように出てくる世代なのですが、実際のところは「キッカーズ」ではなくて「ハブ ア キットカット」です。私の単なる聞き間違いで、世代も何もないだろうと自分で突っ込みつつこれを書いています。

チョコレート菓子には、「スニッカーズ」というお菓子もありまして、その印象と共に、「ハブ ア キッカーズ」となっていることに、このコラムを書くときに検索して気づきました。結構、色んなものが混同してしまっていましたね…。そう言うわけで、私の頭の中にこのセリフと共に思い浮かぶのは、キットカットではなくて、スニッカーズです。
 
 なんて、どうでも良い話を長々と書きましたが、こんなどうでも良いことを考える時間は、今現在、私たちにはどれくらいあるでしょう?

 どちらかというと、どうでもよい時間を「一休み」と銘打って、だらだら過ごしていることは多いのではないかという気がします。何となくスマホのゲームをしていたり、YouTubeの動画を流しつつ手元ではまた何か別なことをして、気づいたら時間が流れていくような。色んな情報を何となく受け取りつつ、休んでいるけれども、休み切れていない。時間がいくらあっても足りないし、だらだらすればするほど疲れていくような感じ。

 そういう時間の過ごし方ではなく、今ここで感じていることや、体験していることに意識を向けて過ごす時間のことです。たとえば何か飲みものを片手にしながら、たとえば空や街並みや人の行きかう流れをぼーっと見ながら、忙しいこれからのスケジュールでもなく嫌な過去の出来事でもなく、何となく思い浮かんでくるどうでも良いようなことに意識を漂わせているような。

 どちらもあまり、生産性がなさそうに見えるという意味では、同じような時間に感じるかもしれません。

 しかし、後者の方が、自分が生きているうちに受け取った様々な情報を自分なりに遊ばせ漂わせている、自分だけの時間です。そして、その時間では、なにかふと、いつもなら思いつかないようなことを思いつくかもしれません。

 また、余計な情報が外からは入ってこない分、気分転換になることもあると思います。

私にとっては、スニッカーズを思い浮かべつつ、今度キットカットが食べたいなぁという自分の欲求に気づいて終わるささやかな気分転換となりました。
 
 このように、どうでも良いことを考える(もしくは思い浮かぶ)時間を意識して作ることも最近は必要な時代になってきました。ちょっと、一息入れて、ぼーっとしてみましょう。

そうは言っても、ついついせわしなく色んなことを考えてしまうとか、考えたくないことが頭を占めてしまうという時もあると思います。そんな時は、自分の好きな飲み物やおやつを片手に味わってみる。好きな音楽に耳を傾けてみる。などなど、そういえば、こういう感覚や時間がとても好きだったなと思える何か一つのことだけを選んで、意識を向け、少しゆったりとやってみましょう。

 それが、自分の中の一休みになるかもしれません。それこそ、10分や、5分だけでも構いませんので。
 
 最後に。自分の好きは、文を読むことなのだよなぁという人もいるかもしれませんね。そんな人もそうでない人も、週の始まりに『月曜日の処方箋』を、ゆっくり読んでみませんか。ほんの数分の息抜きを。

 最初は私たち三人各々が「Have a break」「Take it easy」「hung in there」というタイトルでコラムを書いていくスタイルを取ります。まずは、各々のハブアブレイクをこれからお楽しみください。
                    (K.N)

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