#02 可愛いアイドルの写真が撮りたいんだ!!!~特典会篇 ガチver~
こんにちは。みことです。
先日公開した記事、多くの方にご好評いただいたようで大変ureshiinoです!
さて、前回はスマホでできる特典会篇ライトverをお送りしましたが、今回は【もっと!】ということで、わたしが普段やっている「ガチver」をお送りできればと思います。
ちなみに今回、かなり細かいところまで解説します。引かないでください。
ところで、前回の記事でキラキラアイドル写真という言葉を使いましたが、ちゃんと定義していなかったので、ここで改めてわたしの考えるキラキラアイドル写真の定義をお伝えしたいと思います。あくまでもわたしの定義ですのであしからず。
明るく、彩度が若干高いこと
肌に透明感があること
目にキャッチライトが入っており、輝きがあること
の3つです。
もちろん表現方法によって異なりますし、すべての条件を満たすことができない場合もあります。とはいえこの3つをベースに写真を作り上げることを意識しています。
0.本題の前に
さて、前回記事の冒頭、カメラは光の情報を記録しているとお話ししたことを覚えていますでしょうか?
光の情報を記録するとは具体的にどういうことか。実家のイッヌに登場いただき、解説したいと思います。
左は室内、右は屋外で撮影したものになります。パっと見はどちらも違和感なく写っているように見えますが、よく見ると室内写真はどこかぼやけているように見えます。
試しにアップしてみます。
屋外写真は毛の一本一本まで描写されていますが、室内写真の方は毛をとらえきれず潰れてしまっています。
同じカメラで撮っているのになぜここまで差が出てしまうのか。それは室内は肉眼で見るより圧倒的に暗く、カメラが光の情報を拾えていないからです。実際にそれぞれのシチュエーションごとの照度を見てみると以下のようになります。
室内:1,000ルクス
夏の晴天時:100,000ルクス
冬の曇り空:15,000ルクス
ご覧のように屋外と室内では大きく明るさが違うことがわかります。室内ではカメラが光の情報を拾うことが非常に難しいということがお分かりいただけたのではないでしょうか?
室内の特典会で撮影した際になんか画質悪いな~と感じたことはありませんか??その正体がこれです。暗い環境だとカメラが光の情報を拾いきれず、電子的に明るさを補うために画質が劣化してしまうのです(光をより多く取り込むためにシャッタースピードを遅くするという方法もあるのですが、アイドル特典会写真ではあまり現実的ではないので割愛します)。
前段が長くなってしまいましたが、本題に入っていきましょう!
1.【光をあやつれ!!】撮影篇~暗いなら明るくすればいいじゃない~
写真にとって明るさ・光がいかに重要であるかお分かりいただけたかと思います。つまり晴天屋外の条件下であれば、高画質で綺麗な写真が撮りやすいということになります。
では、室内の場合どうすればいいのか。
そう、光を足すのです。
暗いならこちらで光源を用意し、明るくすれば良いのです。ライトを使うことのメリットは以下の通りです。
明るくなり、カメラが拾える光の情報量が増え、画質が向上する
お顔が明るくなり血色がよくなり、肌に透明感が出る
目にキャッチライトを入れることができる
すべてがキラキラアイドル写真にとって大事な項目です!
実際わたしが特典会で使用しているのがこちら。
⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️注意⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️
アイドルさんのお顔にライトを向けることになります。
ライトを使用する場合は、眩しすぎないように必ず!必ず!事前に自分の顔にライトを向け、眩しくないことを確認してから撮影を行ってください。
また、現場によっては撮影補助機材が使用禁止の場合があります。
ご自身が参加される現場のレギュレーションをよく確認するようにしてください。
⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️注意⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️⚠️
最近ではスリーコインズなどでちょっとしたライトなどもあるようですので、いきなり本格的なライトを買うのはちょっと…という方はそういった手軽なものから始めてみてもいいと思います!
ライトを購入する際に気を付けることは
①明るさの調整が可能か②色温度の調整が可能かの2点です。
①は現場ごとに明るさを調整するため、②は会場の照明とライトの色温度をあわせるためです。
色温度が違うと写真の色がちぐはぐになってしまうので、撮影の際はいったん会場の照明の色に合わせ、現像の際にホワイトバランスを調整し、写真を復活させます。
2.【ディティールにこだわれ!!】現像編~キラキラ輝く推しを見てほしいから~
さて、今回もばってん少女隊の春乃きいなさんにご登場いただき、解説していきます。撮影環境は室内、撮影機材はiPhone12 pro 望遠レンズ+ 先にあげた外付けのライトです。
2-1.お肌に透明感を!
一眼カメラにかなわない部分はあれども、最近のスマホは細かいところまで写ります。可愛い推しを多くの人に見てもらうために、わたしは肌補正を行うようにしています。
前回も触れましたが、現像はLightroom Classicで行っています。
Lightroom Classicや有料版Lightroom(モバイル)では「マスク」機能が使えるので、そちらを使用して肌補正を行っていきます。
次の写真はすでに肌補正済みですが、補正した部分を表示しています。
補正する部分としては目や口以外のお顔、手、ここでは写っていませんが腕や足(特にひじやひざ)、つまりお肌が出ている部分すべてです。
補正する部分をブラシで塗りつぶして、テクスチャを-80、明瞭度を-20くらいまで落とします。
この作業で毛穴やちょっとした肌荒れはなくすことができます。
場合によりますが、この作業を2回ほど繰り返すこともあります。
さらに必要な場合は「修復」機能を使って、ニキビなども消していきます。
また、ここでほくろを消すかどうか考える必要があります。アイドルさんによってはチャームポイントと思っているかもしれませんし、気にしているかもしれません。アイドルさん本人がSNSにあげている自撮りを見て、消しているかそのままにしているかよく観察してみるとよいと思います。
つぎに、ほうれい線や目のクマを消していきます。
今回の写真の場合は特に必要はなかったですが、必要な場合は、同じくブラシでその箇所を塗りつぶし、テクスチャをマイナスに振ります。
以上がいつも実施している肌補正になります。
これで、お肌の透明感を出すことができ、キラキラアイドル写真構成要素の一つを完成させることができました。
2-2.目に輝きを!キャッチライトを活かそう!
次に目をキラキラさせていきます。
▶目全体の調整
ブラシツールで目を塗りつぶし、テクスチャをプラスに振ります。すると、目のくすみが取れ、潤いがでてきます。ただし、若干青くなってしまうので、色温度を補色の黄色側に振ってあげて(今回は+5)白目を戻してあげます。
▶キャッチライトの強調
続いて、瞳に映るキャッチライトを強調させるため、同じくブラシツールで瞳を塗りつぶし、ハイライトを上げていきます。
これで、目に輝きを出すことができ、キラキラアイドル写真構成要素の2つ目を完成させることができました。
2-3.お顔を明るく!
アイドルさんの魅力の一つはやはり輝く笑顔。
そこを強調させるためにマスクの円形グラデーションを使い、お顔を選択します。
明るすぎると写真としておかしくなってしまうので、ハイライトを上限15までの範囲でプラスしていきます。
これで、キラキラアイドル写真構成要素の3つ目の半分まで作ることができました。
2-4.写真全体の調整
ここからは前回記事と同様、写真全体の調整を行います。
詳しくはこちらをご覧ください。
完成した写真がこちら。
冒頭に述べたキラキラアイドル写真3か条を意識した写真を作ることができたのではないでしょうか。
3.結びにかえて
今回もお付き合いありがとうございました。今回はわたしが普段特典会写真でガチでやっていることを紹介させていただきました。
かなり細かいことまで行っているため、こんなことまでできないよ…という方もらっしゃると思います。
前回からの繰り返しになりますが、わたしが紹介することを実践する必要はありませんし、そもそも写真にこだわる必要もありません。推し方は人それぞれです。
在宅で動画を楽しむもよし、ライブに全力を注ぐもよし、特典会で積みまくるもよし。
わたしは単純にカメラと写真が好きなのでやっているだけですし、実際一番の楽しみはライブ参戦です(今週末のツアーファイナル、楽しみすぎるっっ!!!まだ間に合います!!!みんなでZepp Hanedaに集合だ!!!)。
そんな中わたしがこのnoteを書いているのは、いい写真撮ってみたいな、でも写真のことよくわからないな、そんな方の手助けになるといいな、というありがた迷惑なエゴによるものです。
次回は「可愛いアイドルの写真が撮りたいんだ!!!~撮可篇~」をお届け予定です。
ついに本丸に乗り込みます。正直行きたくないです。だってカメコ界隈こわいんだもん。「小童がなんかいってんなー」そんな気持ちで読んでいただけますと幸いです。
それではまた次回!
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