中秋の名月と星座と
昨夜の月夜はとても綺麗な月夜だった。それは夜の23時頃にラベンダーの精油をティッシュペーパーに垂らして、隣には自作ポプリサシェを枕元に置いて夜空を見上げると満月になりそうな月が輝いていた。窓の外からそれは優しく夜空を照らしている。秋の月夜は美しいものである。
今朝。オリエンタルリリーの芳醇な香りが心地よく鼻をくすぐり気持ちよく起床した。最初にした事はオリエンタルリリーの鑑賞だった。
足元には私が蒔いたハーブの種を育てる苗床が置いてある。これらのハーブの種を蒔いたのはあの月夜がまだ新月だった時に植えたものだ。
芽を出したのは、初めにスイートバジルの芽が出た。
その1週間後に様々なハーブが一斉に芽を出し始めた。セントジョーンズワート、スイートマジョラム、レモンバームなど。まだ芽を出さないのは真正ラベンダーとローマンカモミール。今年の気候は少しおかしいけど、芽を出さないのはこの2つ。とりあえずはまだ黙って様子を見る。水をあげつつ、芽を出して欲しいなあ…と思いながら。
今宵の月夜はあの「中秋の名月」と呼ばれる月夜の前夜だ。月夜の晩の夕食は何故か美味しいのはもう季節は秋真っ只中だからか。こんな月夜は静かな場所でボーッと月見カレーとか月見酒とか味わいたい。今年はしかも側には火星という大きな赤い星のおまけ付きである。
今、火星はおひつじ座に滞在している。名月がある場所もおひつじ座。中秋の名月は今年はおひつじ座にあるという訳で、寝る前に見たあの月はうお座にあった。
へえーと声を上げた。あの窓辺から眺めた所にうお座があるのか。枕から見える夜空は南向きで、窓辺も南向き。しかし、今まで見えたのは、蠍座の月やてんびん座の月夜ばかりだった。というか見えやすい位置にあり、気がつきやすい月夜だった。秋が深まり、月夜が美しい季節になったなあ…。気温もなかなか気まぐれだが、夜に浮かぶ月夜が綺麗ならそれでも良い。
十五夜を祝うつもりで、私は今、この原稿を書きながら夕食を待っている。今夜は月見カレーらしい。きっと目玉焼きが乗ったカレーだろうなあ…なんて思いながらすっかり空かせた腹の虫を鳴かせながら、私は今夜も月見をしながら夜を過ごす。
都会の喧騒が少しだけ静かになった18時30分頃の話であった。
ハーブの話からいきなり星座の話に飛んでビックリされた方もいると思いますけど、作者なりの中秋の名月の楽しみかたと思って頂ければこの記事を書いた事も無駄じゃないと思いつつ、筆を置こうと思う。
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