PTA改革の話(2)
以前住んでいた場所で小学校のPTAの副会長をしていた。やる人がいないんですけどやって下さいという形で、転入して1年後に副会長をやることになってしまった。幸い、副会長は大した仕事はなく、会議に出席したりする事があったのだが、その内容がなかなか面白かった。
県内のPTAの副会長など各学校の代表と女性の先生だけが出席して、意見交換会をする。戦後、女性の先生達が教師の仕事をしながら子育てをするのは大変だったらしい。日曜日に毎年開催された。
10人ぐらいづつが1つのグループになって、6つぐらいの全く別のテーマに沿って個人個人が意見を言う。
LGBTについて
習い事について
学校が終わってからの過ごし方について
スマホやゲームとの関わり方について
将来の夢について
不登校について
最後に、そのグループ内で話し合った意見をまとめて、全員でシェアする。私は「習い事について」の班になった。娘は保育士になりたいのが夢だから、ピアノが弾けるようになりたいからピアノを習っている旨の話をした。他のお母さん達も子供がやりたいと言い出したから塾に通わせたり、バレエを習わせたりしている旨を話した。そのみんなの意見をまとめると、
親は、子供がやりたいと思う事を尊重して、やりたいと思う事が出来る手助けになると良い。
となった。
そして、不思議な事にその他のグループの意見をまとめたものをそれぞれのグループから1名が代表して発表するのだが、最終的には、全てのグループに共通して上の意見が上げられたのだ。
親とは、子供が幸せを感じて生きられるのをサポートするようなもので、そういう存在でありたいと思うものなのだろう。何ともホッコリする終わり方となった。
ところでこのコロナ騒動により、学校が休校になった為にPTAも活動が縮小した事により、今年度の役員はする事がなくてズルいという方が出てきたそうだ。
預言者でもない限り昨年の10月頃にこんな状況になるなんて全く分かるわけがなかった。PTA会費を値下げする等対処している学校もあるようだ。
PTAを続けて行くのなら、入会書類と退会書類を作る事とこのような不測の事態に会費を値下げするという事を規約に追加した方がスムーズになる気がする。