肌触り
我が家には猫が3人いる。(愛猫を数える時の単位に『匹』をつけることに抵抗があるタイプの人間です)
とても可愛い。
近くにいてくれてる時は常に撫でている。
3人とも毛質が違うため、撫で飽きることがなく、本当に撫で心地がいい。
そんなかわい子ちゃんを撫でてる時にふと思った。
画用紙って触り心地良かったよな
昔から絵を描くことが大の苦手だったが、画用紙を指でなぞった時の肌触りは凄く好きだったのを覚えている。
大人になってから久しく画用紙と会うことがなかったので買いに行くことにした。
ついでに久々なので、苦手だがクレヨンも買って絵でも描いてみようと思った。
ホームセンターに行きカゴに画用紙10枚とクレヨンを入れてレジに行くと、店員のおばちゃんが「息子さんにですか?」と嬉しそうに聞いてきた。
そんなに珍しい物を買ったわけじゃないのに話しかけてきた。と思ったし、何で息子限定やねん。っていうのも気になって無視してしまった。
家に帰り早速画用紙とクレヨンを用意する。
久々に画用紙を触り、これこれ!と高揚しつつも当時の図工の授業の嫌な思い出も蘇り、なんともいえない気分になった。
目の前で猫が寝ていたので、頑張って猫でも書いてみるかと思ってクレヨンを手に取ったタイミングで友達からご飯に行こうと電話が来た。
なので一旦このままにして外に出ることにした。
3時間ほどして家に帰ると、クレヨンはその辺に散乱し、10枚の画用紙も何枚か破られて部屋中に広がっていた。
うちには猫が3匹いるというのに完全に油断していた。
散らばった画用紙の上で皆眠っている。
クレヨンを片付け、残りの画用紙を眠っている猫たちに掛け、写真を撮り、僕も眠ることにした。