アファーム(AFRM)の財務分析(2022/6月期)

1.遵守事項

(1)金融商品取引法に関すること

有償、無償を問わず、有価証券およびその他の証券の価値判断の提供、個別銘柄推奨、インサイダー情報の提供、相場操縦といった不公正取引にかかる行為に関与しないことを誓約致します。有償による情報提供の意図はなく、投げ銭はお控えいただきますよう、何卒宜しくお願い致します。

金融商品取引法に定める「投資助言・代理業」、その他の金融商品取引業者としての登録を要し得る行為を行わないことを誓約致します。無登録営業の撲滅を切に願っております。

投資判断にあたっては、自己責任であることにご留意願います。

(2)著作権に関すること

情報の引用においては、必ず引用元を示します。

有料記事については、リンクの掲載を行うことはありますが、発行元の許可を得ることなく記事の内容、図表などの掲載は行わないことを誓約致します。また、無償のレポート等における引用においては、著作権法に定める「引用の要件」を遵守し、無断での転載・複製を行わないことを誓約致します。

(3)その他

こちらの記事は、国内外の上場企業をテーマに上げることもありますが、あくまで産業や企業を分析することを目的としており、株価の検証を行うことを目的としておりません。

また、株価や投資判断(売買タイミング、強気、弱気等相場の見方等)にあたってのご質問についてはお答えすることができませんことをあらかじめご留意願います。

2.会社・ビジネス概要

アファーム は、BNPL(Buy Now Pay Later)を主業とするフィンテック事業者であり、2012年設立。2021年1月にナスダックに上場。

創業者はペイパルマフィアの筆頭格で知られる、マックス・レブチン(ウクライナのキーウ出身)。

BNPLのビジネスモデルは、「今買って、後で払う」です。非常にシンプルですね。以下の■A、B、Cを使ってご説明させていただきます。

■A 日本総研のレポート(BNPLの概要)

日本総研が作成したレポートが非常に分かりやすいので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

■B ソフトバンクペイメントのHP(アクワイアラー・イシュアーの違い)

アクワイアラー・イシュアーの違いを理解るするには、ソフトバンクペイメントのHPが非常に分かりやすいので、ご興味がある方はぜひご覧ください。 

■C 筆者が作成したBNPL業者のビジネスモデルイメージ

①商品とお金の動き

②情報の動き

3.KPI

表D~Hはアファームの2022年4Q決算のKPIとなります。

3Qがクリスマス商戦を含まない期間となるため2Qを下回る実績となることは、前回のカンファレンスコールでも示されていました。

今回の4Qが、3Qの落ち込みを回復させる形となりました。アマゾンプライムデーの恩恵、および旅行関連需要の回復も牽引する形となったことが、earning callでも説明されていました。

■表D 総決済額(Affirmのプレゼンテーションより)

■表E 実働加盟店(Affirmのプレゼンテーションより)

アファームの戦略としては、システム投資や加盟店獲得の先行投資を重視し、足許の利益水準を高めることを重視していないことを説明しており、それを裏付けるKPIと言えるのかもしれません。


■表F 決済の特徴(Affirmのプレゼンテーションより)

アファームは金利ゼロ、という話がよく言われていますが、実際はそんなことはないということがよく分かりますね。


■表G 貸倒引当金の状況(Affirmのプレゼンテーションより)

■表H トランザクションコスト(Affirmのプレゼンテーションより)

■表I 貸倒の年度別推移(Affirmのプレゼンテーションより)

■表J 資金調達プラットフォーム(Affirmのプレゼンテーションより)

資金調達プラットフォームは、BNPL業者にとっては極めて重要です。自己資金の使用率を極力抑え、かつバランスシートに載せないオフバランスでの資産積上げが順調に進んでいることが可k人できます。

■表K 2021年8月のクレジット債権証券化(Finsightより引用)

■表L 2022年5月のクレジット債権証券化(Finsightより引用)

■表M 2022年6月のクレジット債権証券化(Finsightより引用)

最近の金利上昇は明確ですね。これはBNPL業者にとって逆風と言えるでしょう。

■表N 2022年5月のクレジット債権証券化の詳細情報(Finsightより引用)

加重平均のクレジットスコアがここまで高い水準というのは、与信判断の基準を高めていることの証左かもしれませんね。

4.財務分析(2022年4Q時点。アファームの8ーKより引用)


■表O Affirmの2022/4QのB/S(貸借対照表)

赤字ながら、純資産が増えているのはなぜでしょう?


■表P Affirmの2022/4QのP/L(損益計算書)

発行済株式は、ここまで増えていることはよく認識しておく必要があります。


■表Q Affirmの2022/4QのC/F(キャッシュフロー計算書)


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