ひぃふーみぃよーけぃ 2🐈⬛
私は車に無頓着。
中古のライフを乗り回す中肉中背の30代女。
高い車税を言い訳にして走行不能まで乗る神経。
そんな脳からはありきたりな想像しか生まれない。
誰かが私に買い与えてくれるなら?
喜んでアメ車でも何でも乗るんですけど?
誰にも聞かれる訳がない願望とやら、
伝える必要がない事は胸にしまっておこう。
彼が乗っている車はハリヤーみたいな大っきい黒い車。
到着してから5分くらい、様子を伺ってメールする。
"到着しました。中央辺りのライフに乗ってます"
すぐに返事があってから黒い車が動き出す。
軽自動車の右側に横付けして、彼がこちらを見た。
私は車を降りて、横付けされた左側の扉を開ける。
まだ、彼を見れない。
はじめましての一言だけ、その時だけ彼を見た。
少し色黒?小顔、細め、黒のサマーニットきてる?
チラ見しただけの情報でまとめ上げる。
いや、そうじゃない。
この人は…
違和感、それだけじゃないけど感じる。
私、何しにきたんだっけ?
"ドライブ付き合ってもらってもいいですか?"
私の緊張を察した一言。
"はい"
しか言えない阿呆の一言。
私には余裕が無いけど、彼には余裕ある感じ。
違和感、やはり感じてしまう。
私、今どうしたら正解?
私の車ではうるさくなる位のスピードで、
バイパスの2車線の左側を走っていく。
そう言えば、どこへ行くのか聞かなかった。
もう夕日も見えなくなるそんな時間帯。
車通りが多くて、少し緊張する。
そんな事はどうでも良かった。
"大丈夫ですか?"
かなしそうで、さびしそうだったから。
言ってしまったと、謝罪する。
"ご心配をおかけしてすみません"
大丈夫じゃないのか。
何となく納得して、何かできないかなと考える。
"手、マッサージしましょうか"
特に意図はなかった。
ただ解してあげたいと、自然と手を触っていた。
"手汗すごいし、汚いですし、いいですよ"
反射なのか?巣なのか?
発する言葉は否定的なのに、手はされるまま。
して欲しく無いのか、して欲しいのか。
曖昧な言葉が返ってくる。
何となく親近感を持つ。
ドライブの時間はとても長く感じた。
マッサージをやめるタイミングを逃したから。
言わなきゃ良かったなぁって後悔。
あの違和感は消えないけど、達成感。
不思議な感覚。
帰宅した頃、メール。
"今日はありがとうございました。手のマッサージとても気持ちよかったです。あと、綺麗な方で緊張しました。またお会いできたら嬉しいです"
さりげなく、女性に慣れている。
少なくとも私より異性に慣れている。
誰にでも優しい人の典型的な姿。
言葉とか清潔感や気づかい…その他。
私にはきっと次元が違う人。
そんな結論を勝手に出す。
心配したけど、必要なかったかな。
おせっかいをやいたと残念そうな私。
知り合ってたった数ヶ月後の今日だった。
3へ続く