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夢の恋人と、今。

落ち込んだ時時々夢に出てくる人がいる。
顔ははっきり思い出せないけど、
背が高くて、優しい声をしたあの人。
その人はいつも私ほしい言葉をくれる、怖いぐらいに。正直天国とか地獄とか運命とか、そういうのは信じないタイプだけど、それなしに彼のことを説明するのは難しい。わたしは彼にずっと前に出会っていたんじゃないかとも思う。思い出せないだけで、ずっと隣にいてくれたんじゃないかな。ただ知りたい。あなたの名前はなんていうの?なんでいつも会いに来てくれるの?不安で仕方ない夜。怖くて怖くて、やっとの思いで眠りにつけた夜。あなたに触れたい。いつも私が触れようとすると目が覚めてしまうから。あなたに触れたら私はどこかに連れていかれてしまうんだろうか。嘘みたいな話だけど、それでもいいって思ってしまう自分がいる。あなたと一緒に行けるなら地獄でもどこでも。現世なんて捨てられるよ。連れていってほしい。
分かってる。
あなたは私が私に見せてるもので、実在なんてしないこと。
彼に恋をしても触れてもなにも、何も変わらないこと。

夢の話を誰かにすると、その夢を一生見なくなるってよく言う。怖いもので、ほんとにその通りになることって意外とある。ちなみにこの話はここで初めてしている。あなたにあえなくなるのがとっても怖くて今まで話したことは無かった。


分かってる。でももういい。もう充分だよ。変わりたいから、あなたが居なくても、私はもう、歩いて行けるから。


あのね、私は今恋をしてるよ、
昨日夢の中であなたと話して気付いたよ
その人ね、すっごくあなたに似てるんだ。
声も、背中も。ちょっと癖のある笑い声も。
会いに来てくれたの?むかえにきてくれたの?
やっぱりあなたがいないとダメなんだね、私。
不思議な出会い。あなたとの出会いだけはずっと守りたい愛おしいこの出会いを。
これからもずっと私のそばにいて
ずっと見ていて。

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