「BlackLivesMatter」 デモについて思うこと (ただの女性会社員が社会問題について考えてみた:2020年7月11日)

「BlackLivesMatter」 デモが世界中で広がりを見せました。ただ、実はこの「BlackLivesMatter」 デモは最近始まったものではなく、2012年にフロリダ州で当時17歳だった黒人の少年トレイボン・マーティン氏が白人の警察官に射殺された事件の後で、「#BlackLivesMatter」というハッシュタグがSNSで拡散されたことが始まりだと言われています。

また、黒人の人種差別に抗議する運動は、実は今までも様々な形で行われてきており、古い例で言えば1963年に人種差別の撤廃を求めた「ワシントン大行進」でのキング牧師の演説や、最近の例で言えば2016年にアメフトのスター選手であるコリン・キャパニック選手が国家権力による黒人への横暴な振る舞いに抗議して、国旗掲揚の際に片膝を着いてその意志を表したこと等があります。また、この抗議活動を問題視して、サンフランシスコ・49ナーズは2016年シーズン終了後にコリン・キャパニック選手を解雇しました。

「私には夢があります。それはいつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟のように同じテーブルにつくというものです。」と語ったキング牧師の夢は、いったいいつ実現するのでしょう?異なる人種の人々が、兄弟のように同じテーブルにつくってそんなに難しいこと?

1963年の8月28日に首都ワシントンで、キング牧師が愛に溢れたささやかな夢を語ってからもうすぐ57年が経ちます。そろそろ私達は差別や偏見が他者を傷つけることに気付き、差別や偏見を社会から本気で無くしていくべきじゃないでしょうか?

-----------------------------------------------------------
追記:
私が「BlackLivesMatter」 デモにについて声を上げたいと思ったのは、ジョージ・フロイドさんが死ぬ瞬間の動画を観たことと、私が昔アフリカン•アメリカンの男性とお付き合いをしていた際に、彼が母国での人種差別について非常に苦悩しているのを知ったからです。私はアジア人ですので、アメリカでの黒人の人種差別の苦しみについて第三者的な視点でしか語れない部分もあるのですが、この問題の解決の為に声を上げる1人になりたいと思い、今回このエッセイを書くことにしました。この世界からあらゆる差別や偏見が無くなることを本気で願っています。


いいなと思ったら応援しよう!