![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148535684/rectangle_large_type_2_4cc7253578f1bc92f9d027ae0ddb6a3a.png?width=1200)
むさ苦し楽しい!【実録】タイ男子達の濃厚シェアハウスの実態
はじめに
※「むさ苦し楽しい」とは、「むさ苦しくてすごく嫌なんだけどなんか楽しい…」という複雑な気持ちを表す私独自の造語です。
ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在中、都市シドニーで出会ったタイ人の彼とお付き合いする事となりました。
タイ人とお付き合いするのは初めてで、毎日が新しい体験の連続。お家デートが多く、良く彼の家に遊びに行っていました。
シドニーの家賃は高くて有名。これは個人差もありますが、ワーホリや学生ビザで海外から来ていて家賃を抑えたい人々は、シェアハウスに住む事が多いです。
よくある質問
「シドニーのシェアハウスって、リアリティーショーのテラスハウスみたいな感じ?」
違います。
現実世界にはこれからお話するようなシェアハウスが存在するのです。リアルなシェアハウスの世界へようこそ。
彼の家はシドニーの小さいアパートの一室。多数の店が軒を連ねて一日中賑わう人気のエリアです。家賃ももちろん高く、その部屋は1~2人用の物件。さて彼らは何人で住んでいたかというと、
6人。
そう、3倍です。
間取りは日本で言うところの1LDK。どうやって6人寝ているのかと言うと、リビングに2段ベットが2つ、寝室にひとつという具合で寝るのです。狭い中でもここを選ぶ理由はやはり学校や仕事場にアクセスしやすい立地の良さ。メンバーの通う学校と仕事場は全て中心地にあるからです。
そして住民は全員タイ男子。みんなとっても仲が良くいつも笑って盛り上がっているようなメンバーでした。そしてそのメンバーの一人の彼女として、私は7人目の非正規メンバーとして迎え入れられたのです。
汚部屋 VS 私
年頃の男子達が密集して住む部屋。掃除が行き届かない事もあるでしょう。私が初めて彼らの部屋を訪問した時、思った正直な感想はこちら。
「うわ、何ここ…空気悪っ…。」
「え、なんで床にこんな食べ物落ちてるのに誰も拾わないの…。」
「わ…汚い…。この食器いつからシンクにあるの…。」
正真正銘の汚部屋がそこにありました。
私は着ていたワンピースが汚れない様に、歩く場所、座る場所に注意しながら過ごしたのを覚えています。
でも…
人間って慣れるもんですね。
次第に汚いスポットをスムーズに避けながら生活できるようになりました。
映画で良くある、宝石に辿り着く時の部屋に張り巡らされたレーザーセキュリティーを華麗に避けるかの様に、安全な同線をマスターしたのです。汚い床を素足で歩かなくていい様にスリッパも常備させてもらいました。
次第に居心地良くなって来た汚部屋。これが生き物の順応性です。
立入検査の日は大忙し!
シェアハウスの住人にとって、非常に重要な日。それは…
業者による立入検査の日。
部屋がちゃんとキレイに使われているか、規定の人数で住んでいるかなどを、部屋に上がり込んでチェックしに来るのです。そう、規定の人数で住んでいるか。
はい、3倍で住んでます。
事前に予告された日に立入検査が定期的に入るのですが、その日は大忙し。
全員総出で2段ベットを解体して別の場所に移動。散乱している6人分の靴や荷物、バスルームの個々の物も別の場所へ移動。
あくまで1〜2人が住んでいるかの様に仕立て上げなければならず、バレれば強制退去となるのでみんな必死です。そして散々汚していた汚部屋を大掃除。もう大騒ぎです。
そしてそれが終わったら全てを元通りに戻し、長い1日が終わります。そして少しキレイになった部屋で、待ってましたのお疲れの乾杯!
タイ料理天国
夜になると毎晩の様にT-POP(タイPOP)を爆音で流しながらタイ料理のオンパレードが始まります。
実はシェアハウスのメンバー、ほどんどが学生ですがタイレストランで働いているのです。シドニーにはタイレストランがたくさん存在します。
家で出される料理は、当然の様に全てがタイ料理。そしてレストランで出てくる様な本格的な料理が次々と登場します。タイ料理好きにはまさに天国の様な環境。
帰宅したメンバーから、各々料理をしたり、タイレストランで持ち帰ってきた残り物を盛り付けたりして様々なタイ料理が食卓(リビングの床)に並びます。
深夜になるに連れてメンバーが徐々に揃い、彼ら以外にも友達や、どこかで引っ掛けたであろう女の子なども加わり、週末ともなるとかなり賑やか。
メンバーは全てタイ人なので終始タイ語が飛び交います。私は会話の 9割 9分 9厘 は理解できず、たまーに聞きとれる単語や雰囲気でその場を楽しんでいました。「あれ、私タイにいるんだっけ?」と思うほどどっぷりタイ文化に浸かっていました。
本場のタイ料理、容赦なし
私はピリ辛程度のタイ料理は好きだけど、激辛は無理。彼らの料理はほぼ後者です。
そんな私の為に彼が作ってくれていた救世主的な簡単創作料理がありました。鶏ガラスープにお豆腐とツミレをいれただけのやつ(もはやタイ料理ではない) 。どことなく日本を感じてあっさりとしておいしいんです。タイ料理漬けになっていると時々無性に「あっさり」が恋しくなるんですよね。
攻撃性をも感じる辛さのタイ料理を爆笑しながら楽しむ人々の横で、やさしさしか無い豆腐スープをほっこりと無言ですする私。コントラスト強めの食事風景、意外と好きでした。
わからない言語の中で過ごして思った事
私は海外に行く前は、海外でうまくやる=英語力があるだと思っていました。ですがいざ海外で生活してみると、非言語伝達力の大切さに気付かされます。表情、ボディーランゲージ、雰囲気、気分、ノリ、バイブス、etc。よく言う「考えるな、感じろ」ってこうゆう事なんだなと思いました。
何か嫌な事があったり失敗しても、「マイペンライ!(なんとかなるさ〜!)」と笑い飛ばして、楽しくたくましく生きる彼ら。
また一つ新しい生き方を学んだ気がしました。
最後までお読みくださりありがとうございました!
彼との出会いと馴れ初めはこちら!よかったらご覧ください♪
タイ男子のシェアハウスに珍客訪問…!こちらもよかったらどうぞ♪