神様とカードを作った話 04/ 住吉神社で思わぬブレイクスルーを見つけた時のこと。方向性が決まる
この記事は、日本の神々のみなさまと
オリジナルカードを作った道のりを書いた
一連の記事のうちのひとつです。
初めから読む場合は、こちらをどうぞ。
「日本の神様のタロットカードを作ろう」
と決めたものの、一体どう進めればいいのかわからないなと思っていた時、私は落語にハマっていた。
中でも志ん朝さんの落語がお気に入りで、日に2~3本聴いていた。
そんなある日、佃祭の話を聴いた。
話の筋自体は人情ものなのだが、聞き終えてふと
「子どもの頃、佃島の住吉神社の近くまで行ったのに、お参りに行かなかったな」
と思い出す。
家族で出かけて、父が
「この近くに有名な神社があるんだよ」
と話していたものの、時間の都合で行けなかったのだ。
「そんなこともあったね。いつか行きたいね」
で、その日はそれっきり忘れてしまった。
翌日、目が覚めると、なぜか
「どうしても、どうしても、どーーしても、佃島の住吉神社に行きたい!!!」
という気持ちになっていた。
理由なんてないのだ、ただひたすら行きたい。
前日にはすっかり忘れて眠っていたのに、目覚めたらそんな気持ちになっていた。
脳脊髄液減少症で闘病している私には、出かける、特に途中で横になって休むことができない場所に出かけるのは、結構勇気のいることだ。
「途中で行き倒れて、誰かに迷惑をかけないだろうか」
そんな不安がよぎる。
それでも行きたいのだ。そして、不思議なことに、神社に行った時には、通常時以上に長く動けるというのが常である。
少々の不安を抱えながらも、乗り換えも少なくなんとか行けそうなことを確認して、一か八か出かけることにした。
降り立った月島の町は穏やかで、都会にありがちな冷たさもなく、
「自分の鑑定ルームを持つなら、ここがいい」
と思うほどの一目ぼれ。
神社までの道中も、お祭りの参加者募集のチラシを何度も見かけたり、お祭りに使う用具が川にしまってあるのを見かけたり。
落語の頃の江戸時代と変わらず、住吉神社の神様が、この地域のみなさまに愛されているのを感じた。
奇しくもこの日は1日で、賑わっているだろうと予想していたものの、着いた住吉神社は、誰もいなかった。
愛されっぷりから予想していたより、はるかに境内は小さかった。
予想と違ったことには驚きつつ、
「誰もいないから、ゆっくりご挨拶できるじゃん!」
とさっそく本殿でご挨拶。すると…
めちゃめちゃ胸に来るエネルギー。
胸のチャクラ(みぞおちの辺り。愛のエネルギーのチャクラ。第四チャクラと言うらしい)にびんびんびりびり、ものすごく響く。
強いエネルギーを感じながら、
「あー、なるほど、ここの神様は、愛(男女の性愛とかじゃなく)の力を高めてくれる神様なのか」
と思った。
本殿のお参りを終えると、途端に人が来だして、突然盛況に。
常連さんに遠慮しつつ、摂末社にもご挨拶をした。
そして
「来れてよかった!さぁ帰るかな」
と、本殿の神様に一礼して、鳥居に向かうも…
『これこれ、帰ってくれるな』
と神様に引き留められる。
別に怒ってるとか、深刻そうでは全然なくて、
『おやつを食べさせてやるから、まだいなさい』
みたいなニコニコぶり。
「え、なんだろう?」
と思いつつも、神様がお引き留めになるなんて、そうあることじゃない。
特にここですることはもうないしなぁ、と思いつつ、神様に断って、拝殿の横っちょで、座らせてもらうことにした。
座ってもやることもないし、ぼーっとすることに。
・・・
・・・
ぼーー・・・
すると突然、
「は!!胸のエネルギーの強さは、神様のお得意なことを教えてくださったんだ!!!」
と気づく。
「なるほど、住吉さまが海と共に生きる人たちに愛されてきたのは、海に出ていく恐怖心より、愛の力が勝るように、お力添えして下さるからなんだ!!!!」
「愛の力、家族のためにたくさん魚を獲ってきたいとか、外国に行って学びたい、たくさんのことを持ち帰りたい!とか。情熱とか愛だ」
「あ、これ、タロットの【力】のカードじゃん…。住吉さまは、Strengthみたいな状態の人に、サポートしていただくのがピッタリなんだ…!!」
と一度に気づいた。
「なるほどねー」
と思いつつ、ふと
「この方向性でカードを作ればいいのでは?」
と気づく。
立ち上がって、
「気づいたので、帰っていいですか?」
と神様に伺うと、お許しが出た。
なるほど『帰ってくれるな』は、『気づくまで帰ってくれるな』だったのか…!!
と納得しつつ、住吉神社を後にした。
駅までは、ほとんど走っていた。
気づいたことを、忘れないうちに書いておきたかったから。
忘れないうちにメモメモ。
ドンドコ、ドンドコ、電車で運ばれるも、日枝神社のある永田町駅の前の駅になって、突然日枝神社にも行きたくなった。