某有名陽キャコーヒーショップの面接に落ちた話。
6度の飯より、守山乳業のアイスショコラオレ。どうも、みこぎゅんです。突然ですが、私はチョコレートが大好きです。ただ、そのままのチョコレートと言うよりは、チョコレートドリンクとチョコレートケーキが大好きです。特に前述したアイスショコラオレとコンビニのチョコレートフラッペ各種、そしてファミリーマートのデビルズチョコケーキが好きです。高校時代、塾の近くがファミリーマートだったので、ご褒美と称し週2回食べていました。また、「なぜ、私が歩かないといけないの?疲れるってばよ。」という生粋のお嬢様であるみこぎゅんは幼稚園の頃から、79%車通学でした。ただ、本物のお嬢様と違うところは、その車が普通乗用車であるということでした。また、そんなみこぎゅんにも、ばあや(※母親)が忙しくて迎えにこれない日がありまして(一般家庭なので当然です)、そのときは徒歩で帰宅するのです。「ふざけているのかしら、私を迎えに来ないなんて。」と文句を言いながら、これまた学校近くのファミリーマートでチョコレートフラッペを購入し、吸いながら帰宅。もちろん経費はばあや持ちです。
みこぎゅん、ついに大学生になるため、一人暮らしをすることになりました。ぴえん。これからどこへ行くにも歩かなくてはならないということが、しばらくの間信じられませんでした。なんせ1日でお花摘みと食事にしか動かない、そんな日もよくあったほど家でも動かないものですから。しかしながら、苦学生とは行かないものの、私もアルバイトをしながら生きていくことは承知していたので、すぐにバイト探しをはじめました。危機でした。どこも遠いのです。行けません。しかし、そんなとき駅近で良い場所を見つけました。交通費支給、自宅から駅はすぐそこで、駅からバイト先も近いため歩く必要がない。そしてそこのチョコレートドリンクも非常に美味しい。なんと勤務日には1杯無料!これだ!!と確信しすぐに連絡をしました。
それが題名にもある通り、某有名陽キャコーヒーショップです。
まず、コーヒーが飲めない。これが一番の課題でした。受験もバイトも情報戦ですから、徹底的に調べ、面接当日、エントリーシート記入中にコーヒーが出されることは既知でした。無理して飲むか、正直に申し出るか。もし採用されれば、4年勤務することは自明なので、4年間嘘をつき「コーヒー好き♡ぎゅんぎゅんっ☆」と言わなければならないのです。いや、流石に厳しい。私が好きなのはダークモカチップクリームフラペチーノと紫吹淳なのですから。
次に、履歴書を書きました。一文字づつWordの教科書体で出力し、お手本にして記入しました。概ね8時間位は書きました。
迎えた面接当日。みこぎゅんには珍しく、時間の15分前に到着するという常識的な人間っぽさを演出することに成功しました。着いて面接の旨を伝えると、陽キャガールが「誘導」してくれました。暗めの茶髪にふわっとしたカールでお団子にしていました。前髪も非常に薄く、典型的な大学生みたいな見た目の人でした。予想通りコーヒーを渡されとりあえず受け取ろうとしたものの、苦手感が出てしまっていたのでしょうか。「もしかして、苦手ですか?」ときかれました。急な質問に答えることが苦手な私は「アッッッ、、ちょっと厳しいかもしれません、、。」と訳のわからない回答をしました。するとニコっと笑って、紅茶を入れ直してくれました。この時点でそこそこ限界に達していました。陽キャの優しさは時として、私のような陰キャ兼シャフテキみたいな人間を無意識のうちに傷つけうるのです。エントリーシート記入中、テラス席に目をやると、先に陽キャボーイが面接をしていることに気づきました。その時、初めて店長を見かけたのですが、それが実に塾長にそっくりでした。吹き出しました。エントリーシートの記入欄に、「いつでも入れます。電車がある限り早朝から深夜まで大歓迎です。長期休暇中、実家に帰ることは決してありません。4年間勤続致します。」と書きました。
塾長似の店長との面接が始まりました。履歴書とエントリーシートを手渡すとまっ先に、「凄い、、。字が綺麗だねって言われない?」ときかれました。狙い通りです。最高。ちなみに声まで塾長でした。その後も、終始和やかなムードで面接は進みました。受験勉強で培った暗記力で、経営理念や、有名なエピソードなどは全て記憶して挑んだので、塾長はニコニコしながら話を聞いてくれていました。
面接の終盤でした。「大学でどんなことを勉強したい?」と聞かれたときに事件は起きました。「教職につきたいので、、、」といった瞬間、塾長の人格が切り替わりました。「うっわー教職志望かー。実習とか、補習とか多いでしょ?」と言われました。かなり食いつき粘りました。「あっ!じゃあ教職やめますから!」と言いかけたのですが、そこまでしてこいつに合わせる意味はなんだ、私は奴隷じゃないぞ、と思い直し、「まだ実際のところがわかりませんし、やはり勉学を優先したいので諦めます。本日はお時間をいただきありがとうございました。」と言って、席を立ちそのまま勝手に帰りました。
塾長が若干驚いているのが見えましたが、そんなことは気にもなりませんでした。ちょうど信号が青に変わりました。勢いよく駆け出し、近くのスーパーへ入りました。そう、フラペチーノがなくとも、今の私には守山乳業のアイスショコラオレがいる。そう考えると、とても心強くなりました。
後日談:つい先日、イチゴフラペチーノが飲みたくて、某有名陽キャコーヒーショップに行きました。塾長がいるのはすぐに分かりました、が、その横にはあのときの陽キャボーイがいたのです。陽キャボーイはコーヒー豆を機械に投入していました。性格が悪いので、心のなかで「こぼせこぼせ~」と唱えました。
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