「それがどうした」精神で生きる
パートナーと暮らす今の生活は、私にとってものすごくハッピーで、自由で、とにかく最高だ。
「私は幸せだ〜!」と強く感じるし、心が痛むことも無い。
しかし、先日久しぶりに親戚と集まったとき、私を包んでいた幸せのシャボン玉は弾けてしまった。
家族、結婚、子ども、年齢、仕事、死。
普段、全く考えていなかったテーマが、次々と目の前に突きつけられる。
親戚に悪気がないことは重々承知している。
単に、家族の近況が知りたいだけなんだろう。
しかし、悪気のない「ただの質問」が、人を傷つけることもある。
一番、腹が立ってしまったことをここで吐き出させてほしい・・・。
それは、「パートナーの収入」に関する話だ。
今相手はどんな仕事をしているのか。
出世して給料は上がるのか。
そんなこと、あなたに何の関係が???
いやいや、言わんとしていることはわかる。
生活をしていくにはお金が必要だ。より豊かに、不自由ない暮らしをしてほしいという思いからだろう。
それに、相手は「ただの質問」をしただけだ。私を問い詰めるつもりじゃないことも、深い意味があるわけでもない、ということもわかっている。
それをわかった上でも、怒りが湧いた。
パートナーのことを何も知らないくせに、と。
そして「パートナーの収入が上がる=私の幸せ」という式に、そもそも私は強い違和感を持っている。
モヤモヤした気持ちを抱えたまま帰宅した。
なんでも話せるパートナーにすら話せないことが、さらにモヤモヤを増幅させる。
そんなとき、BTSのメンバーが言った言葉を思い出した。
「クムシラコ」
韓国語で、「それがどうした」という意味だ。
この言葉は、VというメンバーがBTSの他のメンバーへ向けて作った詩の中に出てくる言葉。
メンバーが落ち込んだり、気にしていることについて「クムシラコ」そんなの気にするな、と声をかけていく。
クムシラコ、それがどうした。
そんなの、気にせんでええよ。
「それがどうした」と伝えた後、Vは他のメンバーのいいところを伝えていきます。
あなたは悩んだり落ち込んだりしているかもしれないけど、そんなの気にするな。こんなに素敵なところがあるんだから、と。
なんて、あったかい言葉なんだろう。
それがどうした。
この言葉、この考え方が気に入った。
元々あった言葉でも、受け取るタイミングによってこうも効くのか・・・と、言葉のパワーに驚く。
これからも、気持ちが落ちることはたくさんあるだろう。
その度に、この言葉を思い出したい。
それがどうした。