賃上げと早期退職制度の狭間で社員が抱く葛藤
最近、上場企業の賃上げと早期退職制度のニュースを
同じぐらい目にします。
私がそのニュースを目にするたびに感じる違和感について綴ります。
賃上げは物価上昇に対応するためといいつつ政府の圧?
政府への忖度でベースアップするけれど
人件費カットのために早期退職者を募る
なんなの?
この奇妙なサイクル
早期退職募集の多くは、50代以上の高収入ローパフォーマンスが対象だったけど今は、20代でも容赦しない。
もちろん、賃上げ対象になった社員は喜んでいいけど
退職を勧められている社員がいることを忘れてはいけない。
余剰人員となってしまう社員。
新卒で大手企業に就職して定年まで安泰だと思っていた世代が
「辞めてもらってもいいよ」や「いや、辞めてくれる?」という圧で
肩をポンと叩かれる。
ローン返済や学生を抱える中高年層の家庭にとっては大打撃。
さらに…
会社が順調なのにも関わらず便乗して
40代以降に早期退職を促し
デジタル世代の若手を大量に採用する不思議。
意味不明な異動や転勤、降格人事で
じわじわ退職に追い込まれている人がいるかもしれない。
もしも転職する企業を選ぶときは
賃上げや早期退職制度を実施しているか確認した方がいい。
過去に実施していると40代以上は
応募しても採用してもらえないでしょう。
せっかく高収入のローパフォマンス社員を整理したのだから。
20代活躍中!など
企業が採用に年代のサイレントフィルターをかけている場合じゃない。
もう労働人口が高年齢層しかいないのに。
「うちは賃上げしないよね」と嘆いている方の会社は
ある意味、従業員を大切に考えているかもしれない。