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職場に潜む「パワハラ魔物」みんなで撃退

組織には「権力を振りかざす魔物」がいて
パワハラ被害者やその周囲の人々が声を上げることは
なかなか難しいのが現実ですよね。

ちょうど旧ジャニーズ問題が報道で大きく取り上げられていた時期に
「組織の得体の知れない空気」

パワハラ被害を黙認している状況って
どこにでもあり得ると思いブログを書きました。

事件の内容は違っても組織に存在する魔物という共通点。
前職で企業の権力者によるパワハラ問題に多く関わってきました。

その経験と知見から
パワハラ「見て見ぬ振り」が引き起こすリスクについて解説しています。
noteではブログの「あとがき」として綴りたいと思います。



パワハラの恐ろしさ

ニュースでパワハラが報道されるたびに
「誰も見ていなかったの?」と思ってしまいます。

パワハラは心身に深い傷を負わせ
場合によっては命を奪うことも。

パワハラが横行すると被害者は…

  • 長期間のPTSDに苦しむ

  • 精神的に追い込まれ自傷行為に及ぶ

  • 「うつ病」を発症し命を絶ってしまうこともある

このような悲劇は、けっして人ごとではありません。

傍観者(ぼうかんしゃ)効果

傍観者効果とは

「他の人が見ているとき人々が何もしなくなる」
という社会心理学の現象。

人が多ければ多いほど、この効果は強くなります。

  • 多元的無知(他人が何もしないから大丈夫だと思う)

  • 責任分散(自分だけが責任を負う必要はない)

  • 評価懸念(行動によって悪い評価を受けるのが怖い)

3つの考え方が関係しています。

パワハラを見過ごすということは
加害者をさらに助けてしまって
被害者の苦しみを深めてしまうんですよね。

パワハラ被害者に声をかける

職場でパワハラを目撃したら
勇気を出して声をかけてあげてください。

「大丈夫?」と声をかけ「何かできることある?」と
尋ねてみることならできるかもしれない。

「私は見ていたよ」と伝えるだけで力になる。

何もしないことだけは避けたい。
自分ひとりが無理なら他人に相談する。
あなたの行動が被害者の命を救うかもしれません。

周囲が「ざわつく」と魔物が焦る

パワハラ加害者と被害者を二人だけの世界にしない。
加害者に「人の目がある」ことを気付かせ
パワハラがエスカレートするのを防ぐことにつなげる。

すべての出来事に対して
当事者意識を持つ必要はありませんが
「ただ見ているだけ」は避けたい。

一致団結して魔物を追い出す



ハラスメントの防止は人事部門だけの役割ではありません。

パワハラする人は
上司や人事、上の人へうまく立ち振る舞います。

問題が発覚してからでは手遅れになることが多いから。

社員みんなが人事になって
ハラスメントの兆候を見つけたら
過剰に反応する。

同僚や部下みんながパワハラをパトロール。

パワハラ加害者に「常に誰かに見られている」と感じさせることで
潜在的な抑止力となりハラスメントの発生を
防止することができるかもしれません。

さいごに



最近は、社員が一致団結して
パワハラ加害者を排除する動きが多くなってきましたね。

ひとりだと勇気が出ないけど
集団ならできそう。

社内で揉み消されそうになったら
外部機関に相談する。

いつ自分が被害者になるかわからない心配より
安心して働ける健全な職場にするための
大切な一歩だと思います。

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