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Mystic Forge Combo でBMOレガシーに挑んできた

今回は2024年8月17日に開催されたBIG MAGIC Open Vol.13のBMOレガシーに参加したレポートになります。

環境考察

2024年初頭?くらいに開発されたリアニメイトがそのまま最強の環境になった状態で2024年6月にモダンホライゾン3が発売されました。
毎度のことながらレガシーもその影響をモロに受けて環境が変わりました。

まずは《超能力蛙/Psychic Frog》を使ったデッキです。

《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon's Rage Channeler》、《知りたがりの学徒、タミヨウ/Tamiyo, Inquisitive Student》、ネザーゴイフ辺り組み合わせでテンポデッキで使われます。
そして全環境最強デッキの青黒リアニメイトにそのまま入ってより強力なデッキになりました。
それ以外にも多色コントロールやコンボにまで使われて、間違いなく環境最強カードだと思います。

対抗馬としてペインターが《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》を加えて前環境よりも浮上して来ました。

メインに採用されている《紅蓮破/Pyroblast》が《超能力蛙/Psychic Frog》を効率よく除去できるカードで、《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》で0マナのカウンターや除去を無視してコンボを通せます。
元々人気のデッキですが、環境的にも追い風で、ペインター使い以外も使い手が増えた印象です。

全環境からも続投で赤単プリズンも動きを通すために《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》を採用してアップデートされています。

強力な新デッキ?の一つがエルドラージです。

殴るだけだったエルドラージがめちゃくちゃ器用に攻められるデッキになり、初期投資の少なさも相まって爆増しました。
ライフを奪う速度も妨害能力も高く、ブン回りはコンボデッキのような理不尽な動きをします。

その他にも、大幅強化されたpost、デス&タックスなどがあります。

2024年8月の環境は

・青黒リアニメイト
・青黒系のクロックパーミッション
・赤単(ペインター、赤単プリズン)
・エルドラージ
・その他

と青黒デッキ中心の環境になっていると思います。

使用デッキ

今回BMOレガシーで使用するデッキは Mystic Forge Combo になりました。理由は、モダンホライゾン3で《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》、《まばゆい肉掻き/Glaring Fleshraker》、《コジレックの命令/Kozilek's Command》を獲得して強化されたことと、回したかったからです(情)。



4 Glaring Fleshraker
4 Lotus Petal
2 Mox Opal
4 Manifold Key
4 Vexing Bauble
3 Voltaic Key
4 Grim Monolith
1 Kozilek's Command
3 Basalt Monolith
4 The One Ring
3 Mystic Forge
4 Karn, the Great Creator
3 Paradox Engine
4 Ancient Tomb
4 City of Traitors
4 Urza's Saga
4 Urza's Workshop
1 Inventors' Fair


1 Walking Ballista
2 Faerie Macabre
1 Tormod's Crypt
3 Disruptor Flute
2 Defense Grid
1 Liquimetal Coating
1 Ensnaring Bridge
1 Eldrazi Confluence
1 Mystic Forge
1 Paradox Engine
1 Mycosynth Lattice

Mystic Forge Combo は2マナ土地→マナアーティファクト→《神秘の炉/Mystic Forge》、《一つの指輪/The One Ring》、《パラドックス装置/Paradox Engine》と繋げていき、大量マナと大量リソースを作り出すアーティファクトコンボデッキです。
勝ち手段は大量マナから《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》で《歩行バリスタ/Walking Ballista》をサーチして20点以上のダメージ、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》で《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》で蓋をする、大量ドローから《まばゆい肉掻き/Glaring Fleshraker》を連打してライフを削り切る、《ウルザの物語/Urza's Saga》の構築物トークンで殴ると様々な勝ち方があります。

モダンホライゾン3からの強化点として、《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》により0マナのカウンター、除去を無視してコンボを通すことができるようになりました。
さらにより早いコンボであるスパイやセファリッドブレックファーストの《戦慄の復活/Dread Return》、ANTの《ガイアの意志/Gaea's Will》を打ち消せます。

《まばゆい肉掻き/Glaring Fleshraker》は実質1マナ軽減カードとしてコンボに貢献しながら、コンボが微妙に成立しなくても相手のライフを削ってくれる今までになかったカードです。

《コジレックの命令/Kozilek's Command》は除去と墓地追放のモードで相手を妨害してもいいですし、トークン生成でマナの確保、占術ドローでコンボパーツを探しにいくことができるので、このデッキに合っています。
無色マナが土地から出せなくなっても、マナアーティファクトから出せるので、《血染めの月/Blood Moon》や《海の先駆け/Harbinger of the Seas》で使えなくなることも少ないでしょう。

今回の構築は、環境に《不毛の大地/Wasteland》が多いことを考慮して土地多めの17枚にしています。

また、エルドラージ対策として《記憶への放逐/Consign to Memory》が青いデッキに標準搭載されているので、《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》だけでなく《防御の光網/Defense Grid》をサイドに2枚採用しています。

《エルドラージの合流点/Eldrazi Confluence》は、赤単プリズンやデス&タックスのクリーチャーをまとめて処理できるカードです。
《次元の歪曲/Spatial Contortion》よりも効率がいいですが、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》が出ると使えなくなってしまいます。
今回は《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》を採用しているマーベリックと当たらないことを祈っての《エルドラージの合流点/Eldrazi Confluence》採用です。

墓地対策カードが《フェアリーの忌み者/Faerie Macabre》、《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》とおまけ程度の《コジレックの命令/Kozilek's Command》なので、純粋なリアニメイトは苦手です。

因みにまだまだ未熟ですが有利対面は4cコントロール、黒単、赤単プリズン、Lands辺りだと思っています。
つまり環境的にはバッドチョイスです。(デッキパワーは高いと思っています)
このデッキを3週間ほど(大会参加は4回)調整していざBMOレガシーへ。

対戦結果

全部後手です。どうして

4c Control

1ゲーム目、2ゲーム目ともにマリガンするも、《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》を通した後マスト除去カードを押し付け続けて《神秘の炉/Mystic Forge》と《パラドックス装置/Paradox Engine》が通って勝ち。

Mono B Helm

1ゲーム目1マリガンだったが2ターン目《一つの指輪/The One Ring》、3ターン目《パラドックス装置/Paradox Engine》を通して勝ち。
2ゲーム目悲嘆で《攪乱のフルート/Disruptor Flute》抜かれて2ターン目helm combo 決められて負け。
3ゲーム目1マリガンするが最強の6枚でキープできたのでブン回って勝ち。

UB Tempo

1ゲーム目1マリガンした上に明確にミスって《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》置いてある状態で相手2マナ立ってて見え見えの《目くらまし/Daze》に突っ込んで指輪カウンターされて負け。1ターン待てたから待ちましょう。
2ゲーム目《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》→《一つの指輪/The One Ring》でリソース大量に作って《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》→《パラドックス装置/Paradox Engine》で勝ち。
3ゲーム目1マリガン後マスカンをしっかりカウンターされた上に通った《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》も落とされるも、サイドから持ってきた《神秘の炉/Mystic Forge》から《パラドックス装置/Paradox Engine》が繋がって勝ち

UR Delver

1ゲーム目1マリガンから《パラドックス装置/Paradox Engine》置くもリソース稼ぐカード一生引かずに殴られて負け。
2ゲーム目《ウルザの物語/Urza's Saga》2枚を不毛されるも2マナ土地→《厳かなモノリス/Grim Monolith》→鍵→《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》→《パラドックス装置/Paradox Engine》→《神秘の炉/Mystic Forge》と繋がって勝ち。
3ゲーム目1マリガンから《不毛の大地/Wasteland》2枚で土地なくなって《オパールのモックス/Mox Opal》と《厳かなモノリス/Grim Monolith》だけで頑張るも《目くらまし/Daze》をケアできないマナしか出ずしっかりハマって殴りきられて負け。

WUG Nadu

1ゲーム目《パラドックス装置/Paradox Engine》が打ち消されるも二の矢の《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》が通り2枚目の《パラドックス装置/Paradox Engine》を通して勝ち。
2ゲーム目2ターン目《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》出されてそこからナドゥコンボで3キルされて負け。
3ゲーム目除去か強いハンド探して2マリガンして1ターン《パラドックス装置/Paradox Engine》をカウンターされ、マナクリーチャーから《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》で《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》探されてからのナドゥコンボで3キルされて負け。

UB Reanimate

1ゲーム目1マリガン後の手札を《悲嘆/Grief》で落とされた後に2枚の《超能力蛙/Psychic Frog》にマウント取られて負け。
2ゲーム目《悲嘆/Grief》で手札落とされてから《無のロッド/Null Rod》置かれて負け。

Lands

1ゲーム目2マリガンで《苛立たしいガラクタ/Vexing Bauble》から《厳かなモノリス/Grim Monolith》と鍵2枚でマナを出して《発明博覧会/Inventors' Fair》で《一つの指輪/The One Ring》をサーチしそこから繋がって勝ち。
2ゲーム目1マリガンでDDコンボとの3キル差し合いに勝利。

Mono B Stomp

1ゲーム目《厳かなモノリス/Grim Monolith》→《一つの指輪/The One Ring》→《パラドックス装置/Paradox Engine》の流れで勝ち。
2ゲーム目1マリガンで《悲嘆/Grief》、《不毛の大地/Wasteland》、《減衰球/Damping Sphere》でハメられて負け。
3ゲーム目1マリガンで《悲嘆/Grief》で《悲嘆/Grief》抜かれるも《神秘の炉/Mystic Forge》と《厳かなモノリス/Grim Monolith》が残ってそのままリソース稼いで《パラドックス装置/Paradox Engine》までいって勝ち。

Merfolk

1ゲーム目2マリガンで2マナ土地→《厳かなモノリス/Grim Monolith》→鍵2枚→《パラドックス装置/Paradox Engine》で勝ち
2ゲーム目《厳かなモノリス/Grim Monolith》を放逐されてマナが絶妙に足りなくなり《不毛の大地/Wasteland》と《海の先駆け/Harbinger of the Seas》にハメられて負け。
3ゲーム目1マリガンで2マナ土地1枚でキープして《厳かなモノリス/Grim Monolith》をカウンターされた後に《海の先駆け/Harbinger of the Seas》含むクロックを展開され、マナが足りない状態になるも土地を上から引いて《厳かなモノリス/Grim Monolith》→鍵→《パラドックス装置/Paradox Engine》まで辿り着いて勝ち。

Mystic Forge Comboを使った感想

回った時の速度が魅力的ですが、思ったほど構築物トークンやエルドラージのサブプランに舵を切れず、真っ直ぐすぎて弱点を突かれやすいデッキだと感じました。自分が《まばゆい肉掻き/Glaring Fleshraker》を上手く使えてなかったのが悪かったです。
あとカードがマナを出すカードと重いリソースを稼ぐカードに二極化しているので、相手の妨害もあって中々回りませんでした。
テンポデッキが多い環境ほど使いづらそうです。
改善点も見つかって構築し直して使い続けてみようと思います。魔改造しそうですが・・・

次の目標

次はエターナルウィークエンド!
・・・と思いきや仕事の都合で出られず。
年末のエターナルパーティ優勝を目標に頑張りたいと思います。
アーティファクト道はまだまだ続く。

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