クラフトビールブランドのロゴを制作しました
昨年の12月、私はある友人と久々にメッセージのやり取りをしていました。
その流れで、彼はこんなことを相談してきてくれました。
「みなにいつかデザインやって欲しいな〜」
「ビール作る時にロゴとビールのビンのラベルのデザインとかして欲しいわ!」
当時、ベトナムのクラフトビール会社でインターン中だった彼は、クラフトビールブランドを自分で立ち上げることを決めたと聞いていました。
そして、そのロゴやラベルデザインで相談を持ちかけてきてくれたのです。
彼とはしばらく連絡を取っていなかったため、彼がベトナムでインターンをしていること、それもクラフトビール会社で!というだけで私は驚きでしたが、こうしてデザイン制作をきっかけにまた人と繋がれること、そしてデザインで友人の力になれるのは本当に嬉しいことなので、「是非!」とお返事しました。
このnoteでは、クラフトビールのロゴ制作過程と、ロゴに込めた想いを紹介します。
「ロゴがイケてることが超重要!!!」
第一回mtgは、今年の1月、彼が一時帰国したタイミングに行いました。
そこで私は彼の溢れる熱意を、直接聞きます。
「だから、結構ね、ロゴが大事になってくるんだ」
「かっこいい、おしゃれなロゴ、頼む!笑」
と、熱く語ってくれました。
というのも、彼が作ろうとしているのは単なるビールではなく、「世界を知り、繋がるきっかけになるようなクラフトビール」「若者のビール離れが指摘されたり、仕事終わりや疲れた後に飲むといった既存のイメージを覆していくような、おしゃれで新しいクラフトビール」でした。
そして新たな試みとして、Tシャツやカップ、グラウラー等のグッズ販売も予定しているとのことでした。
これは、ロゴの使用場面がかなり多岐に渡りそうです。
だからこそ、彼のブランドの「顔」となるロゴデザインが、めちゃくちゃ重要で、彼が非常にロゴを重視しているのがよくわかりました。
私も、彼と同じ熱量で、それ以上の熱量で、彼の想いに応えたい。
そう思いました。
「旅するきっかけ」を
彼のクラフトビールのブランド名は「Travel Trigger」。
「Trigger」は銃などの「引き金」の意で、そこから「きっかけ」と言った意味が派生します。
「世界中を旅して、見たもの・感じたものをクラフトビール で表現する。
そのビールを飲んだ人へ旅するきっかけを作りたい」
これがTravel Triggerのコンセプト。
もともと彼は私の旅仲間の一人。
彼は、世界一周経験者でもあり、旅することが大好きです。
Travel Triggerをきっかけに、その土地へ行ってみたくなるような、そして世界の多様な人たちと繋がるきっかけになるようなビールを作りたい。
そんな想いがブランドの根底にあります。
こうした想いを一つ一つ丁寧にヒアリングし、さらに自分の中でマインドマップを描いて理解を深めていきました。
ここからビジュアルに落としていきます。
ここがロゴ制作で一番苦しい時かなと私は感じます。
30分うなっても、1時間うなっても降ってこないときは降ってきません。。
方向性が見えてきたかな?と思ったら、イラレ上での制作に入ります。
↑ラインの太さ、ラインのカットの仕方、細部のあしらい、フォント、マークとロゴタイプのバランスなど、一つ一つ検討していきます。
こだわり満載のロゴ
そして、試行錯誤ののち完成したのがこちら。
まず、マークの右側にあるのがビールの「麦」。
そして、ポイントは左側の縦2本線。
「旅するきっかけになるビール」ということで、まず一つは「旅する足」を表現しています。
また、ラインの下端のL字とカットの仕方で「引き金」感も表現しています。
さらに、「Travel Trigger」と聞いた時に印象的だった、頭文字「TT」という要素もこの2本線に込めています。
そして全体を「丸」で囲い、Travel Triggerを通して、世界と繋がるきっかけになりますように。そんな想いも込めました。
そして、ロゴタイプにもこだわりました。
「gg」はマークの2本線と呼応するような形に、そして「i」の点を斜めにカットすることでマークのラインのリズムに揃えました。
今回はビールのロゴということで、ラベル等に展開した時にも使用しやすいよう、丸verも用意しました。
うん、いい感じ。
本人に見せた瞬間、「すごい、にやけた!!!笑 いいね!!!!!」と言ってもらえ、ホッとしました。
作った側としてこんなに嬉しい言葉はないです。
ちなみに。
Travel Triggerには、ブランドキャラクターもいます。
「ビール片手に犬とアメリカンおじさん」なキャラクターを、とこちらも制作させていただきました。
全く私にはなかったアイデアですが、かわいい!
このおじさんが、今後どんな風に活躍してくれるか楽しみ。
(2020/06 追記)おじさんとイラストがTシャツになりました♪
▼彼のnoteでも紹介してくれました!
今後、ラベルデザインなども一緒にやっていく予定です。楽しみ♪