「嫌われる勇気」要点メモ

読む目的

・自分が人間関係を気にしすぎているため、そこから解放される考え方を身につける

制限時間

目標150分、実際160分

要点

・経験によって決定されるのではなく(原因論)、経験に与える意味によって決定している(目的論)
「大切なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである」アドラー
アドラー心理学は所有の心理学ではなく、使用の心理学
「もし何々だったら」と可能性の中に生きているうちは、変わることはできない

・なぜ私は自分を嫌いなのか?
→他者から嫌われ、傷つくことを恐れているから
→対人関係で傷つかないことが目的となっている

・全ての悩みは対人関係の悩みである
客観的な事実を動かすことはできないが、主観的な解釈は動かすことができる

・劣等コンプレックス:劣等感を言い訳に使い始めた状態
→AだからBできない、はAさえなければ私は有能であるの暗示
健全な劣等感とは、他者との比較の中で生まれるのではなく、理想の自分との比較から生まれる

・幸せそうにしている他者を、心から祝福することができない
→対人関係を競争で考え、他者の幸福を私の負けであるかのように捉えているから

・私的な怒りは、他者を屈服させるための道具

・「貨幣とは鋳造された自由である」ドストエフスキーの小説

・承認欲求はない
我々は他者の期待を満たすために生きているのではない
他者からの評価ばかり気にしていると、他人の人生を生きることになる

・課題の分離
自分の課題と他者の課題を分離する
あらゆる対人関係のトラブルは、課題の分離ができていないため起こる
その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?を考える
「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」ことわざ
本人を変えることができるのは本人だけ
他者の課題には介入せず、自分の課題には誰一人として介入させない

・自由とは、他者から嫌われることである

・対人関係の入り口は課題の分離、ゴールは共同体感覚
共同体感覚:他者を仲間だと見做し、そこに自分の居場所があると感じられること
私は世界の中心ではない、あくまで共同体の一部
所属感は人生のタスクに立ち向かうことで得られる
この人は私に何を与えてくれるのか?ではなく、私はこの人に何を与えられるか?を考える
所属感は生まれながらにして与えられるものではなく、自ら獲得していくもの

・対人関係で困難にぶつかったとき、出口が見えなくなったとき、まず考えるべきは、より大きな共同体の声を聴け
関係が壊れることだけを恐れて生きるのは、他者のために生きる、不自由な生き方

・褒めても叱ってもいけない
褒める:能力のある人が、能力のない人に評価を下す、操作する
褒める叱るの背後にある目的は操作
劣等感とは縦の関係の中から生じてくる意識、横の関係であれば生まれない

・横の関係に基づく援助:勇気づけ
一番大切なのは、他者を評価しないこと
横の関係であれば、感謝や尊敬、喜びの言葉が出てくる
人は感謝の言葉を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知ります。
人は、私には価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる
人は、私は共同体にとって有益なのだと思えたときにこそ、自らの価値を実感できる、他者からの評価ではなく自らの主観

・他者を行為のレベルではなく、存在のレベルで見ていく

・全ての対人関係で横の関係を築く

・自己への執着を他者への関心に切り替えることで、共同体感覚を得る
必要なのは、自己受容、他者信頼、他者貢献の円環構造
自己受容は自己肯定ではない
肯定的なあきらめ:変えられるものと変えられないものを見極める

・幸福とは貢献感である

・普通であることは無能ではない

・人生とは点の連続
計画的な人生など不可能
今この瞬間をダンスするように生きる、キーネーシス的ではなくエネルゲイア的
いま、ここを真剣に生きる

・人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ
世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ私によってしか変わり得ない

学び、気づき

・過去に目を向けたりトラウマを引きずったりするのは原因論的な生き方であり、未来に目を向けて行動に意味を見出すのは目的論的な生き方であることを学んだ

・対人関係を競争で考えていたため、劣等コンプレックスを持ってしまっていた

・対人関係の悩みをなくすために必要なのは共同体感覚を持つことであり、そのためには貢献感を持つことが重要であることを学んだ

・いま、ここを真剣に生きることが重要であると再認識した

アクションプラン

・課題の分離を日常から行い、自分の課題にしか介入しない

・目的論を意識する

・いま、ここを真剣に生きる

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