タイムマシンに乗ってきたおばさん㉗
トランスジェンダーの子は、小さなころから自分の性別の違和を感じている場合もあるらしいが、子どもは自身でもはっきりとはわからず、20歳を過ぎてから認識した。
小さなころには分からなくても、思春期にはどんな人を好きになるか、で、なんとなく周りと違うようだと思ったりする場合が多いと聞く。
なぜ、子どもが自分でもはっきりと分からなかったのかというと、性指向が同性に向いていたからだ。
中学生のころから、テレビを見て男性芸能人やお笑いの男性をかっこいいね、とおしゃべりすることに私も違和感を感じたことはなかった。
僕はゲイなんだと、二度目のカミングアウトを受ける。
はい、今日はここまで!
これが、もう一山。ここを乗り越えるよー。
ちょっと混乱するよね。
女性で生まれて、男性が好き。
これでいいじゃない、って思ってしまいそう。
女性で生まれて、ホルモン治療して、男性になったうえで、男性が好き。
だって心は男性なんだからね。
女性として男性に接するのとは、全然ちがうわけよね。
でも相手もゲイだった場合、トランス男性でいいのか、っていう問題も生まれる。相手がバイセクシュアルならいい?
体の性と表現する性、性自認と性的指向。
細かく考えると難しいけど、
結局は、好きな人がいて、相手も好きでいてくれたらサイコーって単純な話だ。
子どもはね、SNSで出会った人と割と気軽に会ってたのよね。
私は怖くて仕方なかったんだけどね。
例えば、表現する性が体の性と異なっていれば、周りから見てわかるよね。
でも、そうじゃなければ、どんな人が好きかってわからないし、隠してる人もいるから、なかなか出会えないんだそうで。
そういうふうにSNSとかで出会うのはあるあるなんだって。
それでね、今はパートナーがいます。
年上の男性ね。
とっても仲良くしてくれてるのよ。
いろんな人と会うんじゃなくて、一人の人とお付き合いしてるから安心。
タイムマシンに乗ってきて
いろいろ言うおばさん。
53歳のわたしから、51歳のわたしへ。
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