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最愛の、小さな、クローゼット

私のクローゼット環境は劣悪である。

なんといっても、狭い!

小さな建売の、小さな寝室の、洋服掛けスペースを、夫と半分ずつ使ってるんだもの。

このスペースと、小ぶりのタンスがひとつ。
タンスは夫のものも別にあるので、まるまるひとつ好きに使える。でも可愛い小さいタンスよ。

あとは、狭い部屋の人が買うやつ。
収納付きベッド〜!く
ベッドの下に引き出しが6つ付いている。

この3ヶ所に、全てを収納する。
限られた収納スペースだから、こまめに整理していかないと、やはりものはあふれてくる。

洋服掛けには、ワンピースなど吊るしたいもの。
タンスには、ニット、下着類、季節の違うもの。
ベッド下は、巻物とバッグ、冠婚葬祭小物たち。

他にはもう着たくないなあ、着心地よくないなあ、もう古いなあ、みたいなものも、捨てよかなーって畳んだまま引き出しに入っていたり。

あと、家事用の服もけっこうある。エプロンとか。それと、熱がある時とかに着る、なんでもない部屋着って絶対必要じゃない?
大丈夫だよ、って言ってくれるような、ゆるゆるで柔らかい服。

こういう実用的な服が案外多くて、クローゼットを圧迫してくる。

狭いからこそ、重要になってくるのは、厳選という作業だ。
たくさん持てないから、頻繁に見直して、整理していく必要がある。

そう、狭い環境は、パーフェクトクローゼットへの近道だということに気づいたのです。

ついでにこんなことも考えた。
外に着ていく服だけでなく、下着も冠婚葬祭用の服も部屋着も、全部が心から愛せるもので、安物ではなく、妥協していない服ばかりだとしたら。

私はきっと寝室に入るたびに、タンスやベッドを見るたびに、心が落ち着いて、満足した気持ちでいっぱいになるだろう。

それにはどうしたらいい?

いっぺんに変えることはできないので、やはりボロボロになって、次に買い換えるタイミングで、妥協しない!を徹底するしかない。

ところがね、妥協せずにね、これだ!と思ってもねー。あー違ったなーってことがある。
けっこうある。
どうしてだろう。

何年やっても、試着しても、どんなにイメージしても。
何度も着て、やっと分かることもある。
これがあるから、高価なものをなかなか買う勇気がでない。

イメージした通りの形ではないけど…
イメージした通りの色ではないけど…
イメージした通りの素材ではないけど…

でも近いから大丈夫かな?と思って買う。
アタリだったりハズレだったり。

最近はここに年齢が入ってくる。
素敵!
好き!
と思っても顔に似合わなかったりするのだ。

服の数は厳選しつつ、ゆっくり大人のクローゼットに移行してゆく。

アタリとハズレを行ったり来たり。
アタリは頑張っている自分へのご褒美。
ハズレは大好きな自分になるための、大きなヒントになる。

広々とした環境ではないから、頭を使って。

最愛の、小さな、パーフェクトクローゼットを目指して!

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