社員の生産性と自由度を高める働き方改革の実践|アートシステム株式会社【会員インタビュー】
インタビューを引き受けてくださいましたのは、アートシステム株式会社 代表取締役 松田様 常務取締役 浅野様です。
今回のテーマは近年のトレンド、働き方改革です。
ー早速ですが、働き方改革に取り組み始めたきっかけについて教えていただけますか?
IT業界の労働環境を表す「新3K」といった言葉があります。(きつい、帰れない、給料が安い等)
そういった状況に疑問を感じていましたし、社内でも働き方の世代間ギャップ、意識の違いを日々感じていました。社員にもアンケートを取り、まずはできることから改善をしようということで、北海道あったかファミリー応援企業の登録認定を受けることにしました。
※北海道あったかファミリー応援企業とは、北海道が推進する育児や介護などの家庭と仕事の両立を支援する企業の登録制度です
2018年1月30日に北海道より認定をいただき、今度は経済産業省が推進している2019年度の健康経営優良法人認定を目指しています。(申請済み)
健康診断やストレスチェック等はもちろんですが、ライフワークバランスの改善は特にしっかりと取り組んでいこうということで、様々な改善を進めてきました。
ー長時間労働や有給取得率の改善ですね。
そうです。ノー残業デーの設置や残業時間自体を減らす取り組み、有給取得促進を行っています。また、社内でポスター掲示もしていますが、男性の育児休暇取得も奨励しています。
ー実際に改善を進めてみて、いかがでしたか?
改善を進めていく中で、経営者としての考え方、方向性が変わったということが大きいかなと思います。どのようにすれば社内の生産性を高めることができるのか?どうすれば社員の能力を高めることができるのか?そういったことを改めて、しっかりと考えることができる機会だったと思います。
ー社員の皆さんのモチベーションはいかがですか?
モチベーションといいますか、自由度は上がったと思います。自分の裁量で日々の仕事量を調節していますし、全社員のスケジュールは全員が把握可能なように可視化しています。業務量が多くなってしまっている社員はすぐに分かりますので、違う社員に振り分けることで、仕事量のボリュームを調整しています。
ープライベートな時間が増えたことで、趣味が増えたといった声はありますか?
色々と始めましたという声はありましたが、続いていますという声は聞こえてこないですね(笑)
ー近年は労働環境も就活生は非常に重視していますよね。
そうですね。私どものような中小企業は、採用にとても苦労しています。より能力の高い方に、この会社で働きたい!と思っていただけるような環境整備もしっかりと行っていきたいと考えています。
ー採用に関して求める人物像を教えてください。
従順な方より、自分のアイデイアをしっかり発信できる方、能ある鷹は爪を隠すというタイプより、能ある鷹で引っ掻いてくる方の方が当社では伸びていきますね。
中途採用に関しては、入社する社員の50%は中途入社なのですが、その内、半分は異業種からの転職組です。趣味の多い方や色々な経験値が多い方が活躍していますね。
ー今後の会社の方向性やビジョンなど、教えてください。
創業以来ずっと、公共系のシステム開発をメインでやってきました。これは今後も続いていきますが、一方でコンシューマ系(一般消費者を対象にした製品・サービス)を意識してやっていきたいという想いは持っています。
ありがとうございました。
アートシステム株式会社様が行っている働き方改革をご紹介させていただきました。
当初は戸惑われる社員の方もいらっしゃったとのことですが、現在は効率化に繋がっているとのことでした。