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新幹線が2時間遅れて、イベント中止寸前までいったけどなんとかなった話

先日、夏から行っているnote勉強会の、全国を回る6公演目として、青森県の弘前(ひろさき)で開催した。使わせていただいた会場の「HIROSAKI ORANDO」はすごくいい場所で、来場者のみなさんも温かく、良き会になった。

弘前へは、今年の2月にマガジンハウス「コロカル」編集長の山尾さんに誘っていただいて訪ねてから、二度目の訪問だった。前回うまれたご縁が繋がっていくのもうれしく、すっかりこの地のファンになってしまった。

今はこのnoteを滞在中の宿であるドーミーイン弘前の部屋で書いている。受付にりんごジュースがあってほっこりする、いい宿だ。

2泊3日の滞在となり、明日の新幹線で帰る予定だ。あれこれ観たり体験したり食べたり、たのしい旅だったのだが、始まる前にたいへんハラハラする出来事があったので、このnoteではそれについて書く。

出発の日は、千葉県の自宅でオンラインミーティングを何件かすませてから家を出た。青森では雪が降ったらしいと知り、急きょ、スーツケースにダウンジャケットをぐいと押し込み、防寒の衣類も詰め込んだ。

首尾よく進めば、12時過ぎの東北新幹線に乗り、15時半には新青森へ到着する予定だった。

大宮駅を過ぎた辺りで、おなかがすいて、我慢ができなくなり、スタート地点の東京駅で買った地雷也の天むすを食べ終えてしまった。そして、いくつかのSlackのタスクをすませたところまでの記憶はある。

その後、僕は座席でうとうと眠っていた。さいきん睡眠が足りてなかったのもある。そして、ふと目を覚ますと、列車が駅で停車している。駅名は「郡山」とあった。福島県だ。おや、と思った。

乗車していた、はやぶさ23号は東京、上野、大宮と停車したあとは、仙台についているはずだ。その途中区間である福島にとまっているのは、おかしい。ノイズキャンセリングのイヤホンを外し、車内アナウンスに耳を済ませる。

車両点検のトラブルで東北新幹線が止まっているらしかった。再開時間は未定、ということだった。ふとXで検索をすると、嘆きの声がいくつも見つかる。

新青森の駅で拾ってもらうはずだった山尾さんと、イベント運営を手伝ってもらっている、友人でもある鎌田さんに連絡を入れた。

打つ手はなく、そのまま車内で長い時間をを過ごした。出かけるときにふと思いついてNintendo Switchをカバンに入れておいたのがよかった。風来のシレン6を延々とやっていた。シレンが多くのフロアを踏破し、たくさん死んだ。

けっきょく車両は2時間経って、動き始めた。まあまあ大きな影響があったらしい。

しかし、18:30から勉強会がスタートしてしまう。講師はぼく一人なので、なにがなんでもたどり着く必要があった。当初は余裕を持ったスケジュールを組んでいたのだが、バッファとしてみていた数時間が、この列車トラブルで全部まるっと消失してしまった。のんきにシレンやってる場合じゃなかった。

新幹線が新青森の駅についてから、在来線にのりかえ、40分かけて弘前の駅に着く。そこから会場までは車で10分。

復旧してすぐは、到着時間が不正確なものだが、どうやらギリギリで滑り込める計算だった。それでも、開演の10分前とかだ。リハも、画面チェックさえもやっている余裕はなく、明石家さんまが本番直前のスタジオにさっと入ってくるように、お客さんがだいたい埋まった会場に現れなくてはならない。

計算すると、17時38分に新青森駅を出る列車にのれれば、さんまスタイルでの滑り込みが可能となるようだった。手元のJR東日本の公式アプリではこう表示されていた。

121分の遅延

冷や汗が出た。新青森を出る在来線は17:38発なのだ。これを逃すと次は1時間後となる。時刻に間違いがないか、あまりに何度も見返したせいで、いまこのnoteを書いてるときに調べ直さなくても、正確な時刻を書くことができている。

つまり、慣れない駅での乗り換えをノーミスでやる必要があった。これを乗り逃したら、イベントには間に合わない。さすがに講師なしで何時間も先延ばしにはできないだろうから、おそらく中止の判断をすることになる。

結論からいうと、乗り換えは成功した。あんなに真剣に、列車の乗り換えをしたことは過去に人生でもなかったと思う。

山尾さんには、弘前駅まで迎えにきてもらい、会場まで送り届けていただいたし、会場でスタンバっていた鎌田さんには、設営から受付まで全てお願いすることとなった。このお二人のおかげでなんとかミッション遂行できました。ありがとうございました。

会場には10分前に滑り込むことができた。勉強会の冒頭は、息が上がってるし、もはや何を話してたか思い出せない。変なテンションだったと思う。でも、お客さんの質問も活発に出てくださったし、よい会になりました。

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みずのけいすけ|パーソナル編集者®
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