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3年で617回の雑談配信をして、思うこと

朝8時からゲストを呼んであれこれ雑談する「こたつラジオ」が、明日で3周年を迎える。これが、618回目の配信となる。

飽きもせず、というか、楽しみながら続けることができている。自宅から出ない在宅勤務の自分に欠けがちな、人とのおしゃべりを摂取する習慣として重宝している。

大航海時代の船乗りがビタミン不足で脚気になってしまったように、人それぞれの必須栄養素というものがあるのだろう。僕は人がたくさんいる場所はめっぽう苦手で、パーティー会場に5分も居られず、すぐに帰りたくなるくせに、

限られた少人数で、喫茶店や居酒屋で、誰かとこんこんと話し込む時間に救われながら生きてきたと思う。

雑談配信では、朝のぼんやりした状態で天気の話をしたり、好きな音楽の話をしているだけなのだが、だいたいが楽しい。

リモートワークを続けていると「あわいの時間」が全然なくなってしまうのが悩みだった。打合せと打合せのあいだ、通勤の行き帰り、ちょっと連れ立ってランチに行く、などのあのゆるい時間。

雑談配信をはじめた3年前の8月は、折しも緊急事態宣言下で、自由に出かけることが禁じられていた。当時も面食らったものだが、こうして書き出してみると、いにしえの禁酒法時代のような趣がすでにある。

目の前の被害状況が可視化され緊迫感があり、それでいてSFじみていたあの頃、"ちょっとした雑談欠乏症"を発症しつつあったことから、「こたつラジオ」が生まれたのだった。

のんびりしたネーミングの割に、切実な出自である。どうにかして「あわいの時間」を人工的につくろうと画策した結果だった。苦肉の策ではあったがいい判断だったと思う。

思えば、雑談のために待ち合わせるのなんて変な話だが、あまつさえ1ヶ月前に予定を決めてまでやろうとするのは不思議なものだが、不思議だ不思議だといいながら3年が経った。

続けるためのコツを、備忘録がわりに書き残しておくと、このへんのことを心がけている。

・1分も延長しない
・時間帯の変更はしない
・事前の打ち合わせはしない
・自薦は受け付けない(こちらからオファーする)

好きでやっている活動なので、やることを徹底してへらし、コンパクトにした。そのぶんゲストにしわ寄せが行くこともある。すみません。でもそのおかげで3年続けることができました。

かつては週5でやっていたラジオも、今年からは週4になり、9月からは週3にしようと思っている。ありがたいことにお仕事でやるべきことが増えてきて、休みと仕事のバランスをとるためだが、楽しめなくなっては元も子もないので、無理なくやっていこうと思う。

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みずのけいすけ
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