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名古屋めしのラスボス、「好来系ラーメン」を食べるために愛知へ帰る
きょうは、名古屋の本山というエリアにあるラーメン店へ行った。タイトルの写真は、そのときに食べたチャーシューメンで、これは「好来系ラーメン」と呼ばれています。
ご存じない方も多いかもしれない。「家系」や「二郎インスパイア系」など、系統がジャンル名に直結するラーメン文化の中で、こと愛知県内でのみ脈々と受け継がれている。
見た目は「豚骨醤油ラーメン」っぽいけど、塩も油もあんなふうに主張してくることはなく、例えるなら「ポトフ」くらいのやさしい、じんわりとした優しいスープが特徴だ。動物と野菜でとったスープがすっきりしていて、本当に美味しいのです。
えてして、テレビで特集される名古屋めしは種類が多くカラフルで、(というにはだいたい茶色いのだけれど、)味が濃かったり、見た目のインパクトがつよいラインナップのなかで、
好来系ラーメンは、やさしい口当たりで、見た目も控えめな料理なので、メディアに取り上げられることは少ない。よって、知る人も少なく、名古屋めしの上級者向けメニューとも言えよう。途絶えられては困るので、もっと知られて欲しい、という気持ちがあり、今日はこのnoteを書いている。
🍜 🍜
僕は、18で上京し、大学を卒業した後、Uターン就職をして名古屋の広告会社に入った。通勤のために一人暮らしをしていたアパートが、名古屋の大曽根というエリアにあった。そこから徒歩3分のところに好来系ラーメンの店があった。
不器用で手際の悪いルーキーだった自分は、平日の夜、ふつうの時間に帰宅することはすくなかった。土曜の昼過ぎに起床し、そのままボケた頭でラーメンを食べに行くことがあったのを覚えている。
なお、幼い頃から胃腸が弱く太田胃散が手放せないでいるのだが、好来系ラーメンは脂っこくないので、お腹を壊すことなく、美味しくいただくことができた。
チャーシュー増しが自分の定番で、卓上にある粉末ガーリックを少しふり、食べ終わる前には高麗人参酢をぐるっとかけるのだ。おいしいですよ。
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話は変わるが、音楽にせよ映画にせよ小説にせよアニメにせよ、ふだん趣味が全くと言っていいほど合わないうちの夫婦だが「食い道楽である」という一点において完全にバイブスが合う。
で、このGWも、千葉から愛知へ帰省するにあたって、3泊4日で何を食べるかをきちんと話し合った。どちらも愛知県出身で、思い出の味をめぐるのが帰る時の楽しみの一つだ。
そんな中、年に数回ある帰省で、ほぼ選ばれるのが好来系ラーメンなのであった。今回の帰省でも一杯は食べよう、ということになったのであった。多い選択肢の中で、かなり選ばれる度合いが高いメニューだ。
いま、名古屋めしは食べようと思えば首都圏でも食べる手段は沢山ある。手羽先や味噌カツ、味噌煮込みも台湾ラーメンだって、いただくことができるのだ。
そんな中、この好来系ラーメンは、別の地域に存在せず、お取り寄せもできないので、帰省するしか味わう手段がない。
ふと思い立ってXのpostを遡ったら、12年前にもその状況を嘆いていた。30歳の自分と、めっちゃ気が合う。
名古屋ラーメンの雄、好来系ラーメンを関東に居ながら味わう術はないものか、、大曽根の陣屋が好きでした、、
— みずのけいすけ|goodbuff Inc. (@mikkemac) June 9, 2012
急な提案になるが、もしメンマが好きな人には、メンマ大盛りをやってみてほしいと思っている。好来系は、①ふつうのラーメンと、②チャーシュー大盛りと、③メンマ大盛り、④チャーシュー+メンマ大盛りを選ぶことができる。
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この時は、メンマ大盛りを注文したら、ビッグサイズのメンマが35本入っていた。あまりの多さにびっくりして数えたのだ。しっかりと煮込まれており、サクサクとした歯ざわりもよく、すべて完食した。
味の特徴や、おすすめの店なんかは、プロがまとめてくれているのでそちらをご覧いただけたら。
気になった方は試してみてくださいね。
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