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【日記】スマートウォッチ事変20220517

全ての人は3種類に分けられる。右利きと左利き、そして一部右の左利き。右利きの人は、世の中にあふれている多くのものが、多数派である右利きにとって使いやすいよう設計されているという事実に気が付いているだろうか。例えば台所用品のレードル。右手で持ち手前に傾けると細くなった注ぎ口から上手にスープなどを注ぐことができる。左手ではうまくいかない。例えば腕時計。左腕に着ければ竜頭が指先に向かい時刻調整が容易である。右手首に着けるとそうはいかない。こういう数多の体験をした左利きには共通した体験がある。そう、右利きからの「不便そう」「大変そう」という言葉である。生活するうえで左手で右利き用品を使うことに慣れていくので、年を重ねる毎に何も思わなくなるものである。そんな時、ある1人の社会人男性を見かけた。
スーツを着こなし左手首に腕時計を着けて颯爽と駅の改札を通ろうとしたとき、彼は大きく体を捻じり左手首をICセンサーにかざしたのだ!どうやら彼の時計はスマートウォッチで、交通系ICカードと連動されていたのだろう。

右利きが利用しやすいはずの改札を無理な体勢で通るのを見た左利き。この瞬間に生まれたもやもやとした気持ちはとても形容し難く、未だに名前を付けることが出来ないでいる。

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