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不動産鑑定士短答式試験の自己採点結果と雑感
不動産鑑定士試験受験生の皆さん、こんばんは。
税理士兼不動産鑑定士合格者の井上幹康です。
延期されていた不動産鑑定士短答式試験いよいよ今月26日に開催されるということで、今回は、私が平成30年度の短答式試験を受けて自己採点をした直後の記事(当時アメブロ)を少しリメイクしてnoteでご紹介させていただきます。
まず、肝心の自己採点結果は、以下の通りです。
行政法規 31/40
鑑定理論 38/40
合格基準は、各科目別の基準点(何点かは不明)を上回り、かつ2科目合計7割とのことですので、マークシートミスがなければ合格しているかと思いましたが、それでも合格を確認するまでは若干不安でした。
行政法規の方が点数が悪いですが、それは受ける前からある程度は想定していました。
行政法規は短答式試験だけの科目とのこともあり、合格ラインの7割プラスアルファの勉強にとどめ、論文試験の要となる鑑定理論の勉強に重きを置いていたためです。
行政法規は出題される法規が多く、細かい規定の暗記色が強いため、よく出題される法規を中心に8割くらいの範囲を確実にし、試験本番でのミスを考慮して8割程度取れるイメージでした。
結果ほぼその通りだったわけですが、試験を解いた直後は7割欠いている感覚でした。というのも、選択肢を確実に切り切れず消去法で迷いながら選んだ問が多々あったせいです。
選択肢を切り切れなかった原因は、やはり私の勉強法にあります。短答式試験はマークシート式ということもあり、過去問の重要性が高く、直前の数ヶ月、行政法規の勉強は過去問9割、苦手法規のインプット1割程度でした。要は過去問演習に依存しすぎ、過去問で点が取れる自分に酔っていたわけです。
つまり、自分自身の反省点から言えるのは、直前期のアウトプットに依存した勉強は要注意ということです。もちろん、直線期のアウトプットは必要です。ただアウトプットだけでなく、最後の最後までインプットも粘り強く続けるのが合格に結び付くという税理士試験で得た教訓を活かし切れていなかった自分が当時情けなかったです。
短答式試験後に帰宅して、「試験どうだった?」と聞いてきた妻に、「ダメだった。情けない。」と話した自分がいまでも思い浮かびます。
結果的にかろうじて行政法規の点が取れていたのはマークシート式だからこその消去法に救われただけです。
もしかしたら、10月後半からゼロベースで独学で始めて1日も勉強しない日を作らず、合計約600時間(鑑定理論の勉強も含む)を費やしてきた姿を不動産鑑定士試験の神様が見ていてくれたのかもしれません。
短答式試験の受験生は今まさに直前期で、答練や過去ラッシュかと思いますが、特にアウトプットの勉強が順調な受験生は、くれぐれもアウトプットだけに依存した勉強には気をつけてください。
理想的には、アウトプット6~7割程度にとどめ、インプットに3~4割程度費やすのが良いかと思います。アウトプットとインプットを別々に考えるのではなく、一つ答練をやったら間違えた箇所の解説を読み、該当箇所のテキストに戻り、しっかりインプットし直すという風に一体でやっていくと良いでしょう。
また、行政法規の範囲のうち現時点で未学習の法規をインプットするかについては、その未学習の法規の出題頻度が高ければ果敢にインプットに挑むべきですが、あまり出題頻度が高くない場合には手を広げずに、出題頻度が高いがインプットがやや不十分な法規のインプット強化に時間を費やした方が良いでしょう。
試験後に、あと○○時間くらい勉強しておけばよかったなーとか、あそこをもう少し勉強しておけばよかったなーというような勉強不足系の後悔のないように、残された時間悔いない勉強をしてください。
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