孤立する都市、つながる街 ②見出しの紹介
先だって日本経済新聞出版社者から発売された『孤立する都市つながる街』
目指すのは、個々人がその生活課題や価値観に応じて、緩やかに支えあったり、寄り添いあえたりする関係性や場が散りばめられたこれからの都市の姿。
執筆を担当したのは、社会福祉、まちづくり、経済等の第一線で活躍する実践者や専門家。単に最先端というだけでなく、それぞれの分野を司る制度とか既存の枠組みに留まらない活動をされている方々ばかりだと思っています。実はそれに気がついたのは研究会でお話を伺ってからで、そういう価値観でお願いしたんだなあ、と依頼した私が再確認するという不甲斐ない主査でした(苦笑)。
お名前や肩書き等は前回の書き込みで紹介したところですが、各章の題名と最初の見出しを頭出ししようと思います。議論の射程が、暮らしの現場のルポから取組み現場の思い、そして、社会の仕組みづくりへと広がっていくのがわかると思います。
序章 生きづらい都市への挑戦(保井美樹)
ー都市は自由なのか
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○一瞬で滑り落ちる若者たち (工藤啓)
ーもういいかな、人生を絶ってもいいかな
○孤独な都市の子育てと群れられない子ども(三輪律江)
ー子どもの声は騒音か、保育施設は迷惑施設か
○SOSが出せない無縁コミュニティ(勝部麗子)
ーまちの中の孤独な死
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○閉じて固まった地域を開く(柴田建)
ー郊外を継承するのは誰か?
○当事者意識が薄い人々を変える(江口晋太郎)
ー「つながり」から生まれる地域への愛着心
○複雑で不確実な地域課題に挑む(西村勇也)
ー集合的な知恵を生み出す試みが始まった
○公共の再構築を実現するには(小黒一正)
ー日本が直面する3つの課題
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○つながるまちへ(保井美樹)
ー見えてきた新しい連携と互助