見出し画像

美濃加茂市のWさんは若い頃から外反母趾を抱えておられました。足のことを考えてヒモで縛るタイプの靴をふだん履きに使っておられました。つい最近、所用で上京されることになり「ちょっとオシャレな靴」で終日お出かけをしました。すると途中で足が痛み始めてしまいました。帰宅後、普段用の靴に履きかえても足の痛みが取れません。何とか痛みがおさまる靴はないか、と相談に来られました。

母趾の痛みのタイプ

外反母趾は合わない靴を履いたことが原因であったり遺伝や加齢などが原因であったりさまざまです。また、痛みにもタイプがあるようで、
①靴を履かなくてもうずく痛みがある
②靴を履いて歩くと痛い
③靴に足を入れるだけで痛い などがあります。
①の場合、日常生活に支障をきたしてしまうので、早めに専門医に相談される処置されることをお勧めします。
②については足に合った靴を選び、オリジナルの中敷きを利用することで痛みを軽減することできます。
③の場合、母趾のつけ根が炎症を起こしていると靴が足に合っていてもやはり痛いことがあります。
Wさんはお出かけ時に履いた靴の影響で母趾のつけ根に圧迫と摩擦を繰り返したため皮膚が擦れて薄くなっていました。また、「腱膜瘤(けんまくりゅう)」と呼ばれる腫れも影響しておられたようです。これが原因で「靴下を履こうにも足の親指に生地が擦れると痛い」と言われるような状態が続いておられたようです。

痛みを緩和させる除圧パッド

痛みや発熱など炎症の程度を軽くするためには冷やしたり安静にするのが効果的です。ただ、足に関していうと安静にしてばかりしていると筋肉も衰えてしまうのである程度下肢を使うことも大切ですね。そこで、Wさんには足のアーチを支えてくれるサポーターと母趾のつけ根の圧迫を軽くする「除圧パッド」の併用をお勧めしてみました。除圧パッドを使い足に合った中敷きと調整した靴を履くことでラクに歩けるようになることがあります。(治療ではありません。痛みを軽減することを目的にした方法です)

普段の生活やお出かけをラクに楽しく歩きましょう


これで試験的に歩いて頂くとずいぶん楽に歩けるようになったのが表情からもうかがえました。
「実は6月の中旬に旅行に行く計画があります。これなら楽に歩けそう」と同伴された妹さんと嬉しそうにお話しして下さいました。
靴は履きならしたものでお出かけするのが無難です。少しずつ足と靴を慣らしたいですね。そして、靴ひもを使って甲周りをしっかりホールドしてあげましょう。また、お風呂上りの後などフットケアで足のお手入れをして外反母趾の進行を予防してあげるといいですね。

外反母趾の痛みを少しでも軽くして歩きたい、お出かけがしたい…そんな方はこちらからご予約ください

いいなと思ったら応援しよう!