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新社会人となられる皆様。おめでとうございます。我が家にも三人の子供がおります。社会へ旅立つときに靴を贈りました。やはり春は新社会人になられるお子さんへ靴を贈りたいというご相談が増えてきます。そんななかでもいつも思い出すお客様がおられます。

社会に出て間もない青年が来店され、お仕事で使うビジネス靴の相談を受けました。ビジネスで使う場合、やはり履き心地は勿論ですが、靴は信用の道具ともなります。そこでカチッとした印象になるオーダーの靴をお勧めしました。

ご本人の足を拝見して計測しました。サイズをお見立てし、デザインや色を決めて、あとは出来上がりを待つグッドイヤーウエルト製法カスタムオーダーメイドの靴です。

その出来上がってきた靴を最終調整する日。違和感のあるところがないかチェックしながら履き試していただきました。

「おぉぉ、カッコいい。 うん。ぴったりくる!」

「ぼく、この靴めっちゃ大切にすると思います。仕事でここぞという時に履きます。なんか、おかんが やたら足のこと心配するんすよね。自分が外反母趾とかで苦労してるからかな。ぼく立ち仕事で、足、結構疲れるんすよ」となんとも穏やかで優しい笑顔でおっしゃいました。

調整時間の間お入れしたお茶を「美味しいです。」とおかわりしてくれ仕事について、夢や希望を熱く語ってくれた。

今日、青年の為に出来上がってきた靴は

社会にでて、働き始めた子を心配する母の気持ちがこもったクツなのでした。青年の手には靴代金が入った封筒が握られていました。「三喜屋に行って靴を見てもらっといで」この子に合う靴をと封筒に入ったお金。

お母様の気持ちがこもったこの靴は、きっと彼をずっと応援し続けるのだろう。履くたびに、お母さんの顔を思い出すにちがいないし、彼に元気を与えてくれると感じました。

子を思う親様の思いに触れてほこほこと心が温かくなりました。。「また、お茶のみにきます」といって爽やかな笑顔で帰って行かれる青年の後ろ姿に「どうかこのシアワセノクツが彼の足をシッカリと支えてお仕事が快適に、そして信頼を得る道具としてもお役にたてますように!」と願いました。

母から社会へ旅立つわが子へ贈られた靴

いつもこの時期に思い出すお話を紹介させていただきました。親ってありがたい存在ですね。私も子を持つ親として同じ思いがあります。

春はそんな思いにたくさん触れます。

社会へ旅立つ人を応援する靴


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