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可児市のHさんが息子さんと一緒に来店されました。「昔から偏平足で土踏まずが痛くて困っていました。最近は特に痛みがひどいようです」心配した息子さんがネットで三喜屋を検索して付き添ってこられました。Hさんはお仕事で靴を長時間履いていた経験はありません。室内で過ごす時間の方が長かったそうです。そこで足に合わない靴以外の原因を探ってみました。

身体を支える「アーチ」のくずれ

足のウラには身体を支えて立ったり歩いたりあるいは運動するための役割を担うドーム状の「アーチ」があります。タテ方向に二か所(タテアーチと呼ばれています)、母趾と小指を横断する直線上に一か所(ヨコアーチとといいます)の計三か所がカメラの三脚のような按配で構成されています。タテアーチの内側にあたる箇所は一般に「土踏まず」と呼ばれヒトの足に特有の部位です。このタテアーチが床方向にくずれて沈んでくる症状を「偏平足」といいます。立ち仕事が続いたり、歩いているうちに内くるぶしの下あたりがズキズキとした痛みを覚えたり疲れやすいといった症状が出やすいようです。また、足ウラのカカトからつま先方向に延びる筋膜を押し下げるので足ウラのカカトのつけ根や中央周辺にまで痛みや熱(足底筋膜炎)を持つこともあります。

偏平足の原因

偏平足には生まれつきのもの(先天性)と後天的なものがありますが、先天性の偏平足は極めて少ないと言われています。後天性の主な原因には
①長時間の立ち仕事
②肥満
③老化
④運動不足(歩行機会の減少)
⑤靴による拘束で足指筋や靭帯などが脆弱になった など諸説があります。
Hさんの場合「最近体重が12,3キロ増えた」そうで、あまり歩かないことも重なって症状が悪化してしまったようですね。

靴と足のケア

偏平足の場合、足のウラから支えてくれる中敷きを活用すると痛みの軽減につながります。また、ヒモタイプの靴で甲周りから土踏まず周囲を適度に縛って持ち上げると足の形を整えることが期待できます。お見立てした靴で店内を何周も歩いてみて頂きました。炎症を起こしておられましたが、「ジンジンした痛みはあるけどずいぶん楽になりますね」という感想を頂きました。ふだんあまり歩かれない方は・つま先立ち運動・母趾そらし・足指でタオルを手繰り寄せる「ギャザリング運動」などが効果的です。ぜひ室内で試してみて下さいネ。

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