見出し画像

いつもご利用いただいている可児市のTさんが靴の買い替えで来店されました。お気に入りの型番の色違いが気に入られてお買い求めいただきました。
さて、本日はご主人が初めて同席されています。「実は足の調子が悪くなりましてね…」―

「1か月ほど前、散歩から帰ってきたとき、足が痛いというので見てみたらこんなふうになってたんです」―見ると、母趾や2,3番目の指の爪が黒く変色しています。「病院で診てもらい処置はしてくれたんですけど、靴がよくないから変えた方がいいよって言われたんです」

靴で起こる足の爪のトラブル

例えば、靴の天井が低かったりつま先の側面がせまかったりすると、主に母趾の爪が変形します。爪の両側が少しずつ肉に食い込んでこの時点で痛みがだ始めます。また、靴の中の温度は体温に近いので、雑菌が繁殖しやすい環境といえます。この雑菌がくい込んだ箇所に付着すると化膿して腫れ上がり激痛を伴う「陥入爪(かんにゅうそう)」を起こします。「巻き爪」は合わない靴を履くことでつま先での正しいけり出しができないため爪が上方向に伸びで丸まっていくトラブルです。あまりに痛い場合は手術をされる場合もあるようですが、靴が合っていなかったり、正しい歩行ができないと再発する率の高い厄介なトラブルです。
さて、Tさんのご主人の場合、2、3番目の指にまで及んでいるのはなぜでしょう?どうやら靴をゆるく履いておられたのが原因のようです。靴には足を固定するためのいろいろな道具があります。例えば靴ヒモ・ベルト・ゴア(甲やサイドに取り付けたゴム素材)などがありますね。せっかく足留まりのことを考えた道具がゆるいと用をなしません。また、靴の中敷(または中底)が体重圧でやせてくぼんでくると靴の容積が増えてやはりゆるく感じるようになります。この状態で歩き続けると足は爪先方向に滑り出し靴の壁面で爪がぶつかるようになります。坂道の多い場所で生活されているので下り坂では特に爪にストレスがかかっていたようです。爪の痛みはうっ血にもつながります。足のむくみも加わり、さらに鈍痛に悩まされることになるので気をつけたいですね。
今は痛みも治まっているご主人ですが靴の壁面までと天井にある程度のゆとりがあり足留まりのいい靴をお勧めしてみました。靴が足と一体になって歩きやすそうで「つま先がきつくないんでラクですね」という感想を頂きました。連れてこられたTさんもご主人の歩きをみて一安心されたようです。
歩くことが好きなご主人とTさん。二人そろってこれからも楽しく歩いてくださいネ。

Tさんご夫妻のように足に合った靴で健かに歩きたい…そんな方のお役に立てたら嬉しいです。どうぞこちらからご予約ください。


いいなと思ったら応援しよう!