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靴がゆるく感じるのは?

「最近靴がゆるく感じて歩きにくいんですが…」
昨年靴をお求めになったTさんからこんなお問い合わせがあり、靴を拝見してみました。

色々な条件下で変化する足と靴

①足はよくむくんだり縮んだりする部位です。歩いて血行が順調な時は足のむくみがとれて、靴がゆるく感じることがあるようですね。
②また、靴下の厚みによっても靴がきつく感じたりゆるく感じたりします。季節の変わり時に靴下も厚くなったり薄くなったりしていませんか?
③靴の中に中敷きが搭載されている場合、履きこむことでへたる(薄くなる)ことがあります。靴の中のようせきが変わるので、足が前へ滑っていくことがあります。

靴ヒモや甲ベルトの役割

日本古来の履物「草履や下駄」は「鼻緒(はなお)」を母趾と2番目の指の間で挟んで履きます。これが前滑りのストッパーの役目をしています。
靴のこの役目をしているのが「靴ヒモ」や「甲ベルト」です。留め具がゆるんでいると靴の中で足が前後左右に動くので歩きにくく感じるようになります。

靴の正しい履き方を身につけましょう

最近住居環境に合わせ、甲の側面にファスナーのついた靴をよく見かけるようになりました。このおかげで靴の脱ぎ履きが随分ラクになってきました。
ただ、あまりファスナーに頼り過ぎると先に述べたような原因でゆるく感じて歩きにくくなるようです。
長時間靴を履いて歩く時やお仕事をされるときは―
①ファスナーをおろし、履き口を大きく開いて足を入れる
②足のカカトと靴のカカトをシッカリ合わせてファスナーを上げる
③足首に近い箇所の靴ヒモをしっかり縛る
こんなちょっとした履き方で前滑りを防ぎ、靴が軽く感じます。
また、靴に足を入れる際、靴べらを使いましょう。足がスムーズに入ります。靴のカカトを傷めにくく快適な履き心地が持続します。
ぜひお試しください。

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