vs U23ガンバ大阪 やはり作れない「球際」
10月18日に行われた vsU23ガンバ大阪の試合を見て感じたことを書いていく。
基本的に「ガイナーレ鳥取」側の目線です。
また現象でなく、ある場面における選手の頭の中(実存)を考察します。
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vs U23ガンバ大阪の59分の失点シーン
59分の失点シーン。状況把握を軽くすると、、
CBからのパスが「鳥取MF−DF間」に入る。パスを受けた「大阪」黒丸の選手が「鳥取MF−DF間」をドリブル開始。鳥取の選手が「このドリブル」に影響を受け、ドリブルしている選手の方へスライド。鳥取DFが開けたスペースに「大阪の選手」が走り込み、そこへパス。その選手がドリブル後ゴールに。
この失点場面でまず整理したいのは、「鳥取MF−DF間(LINE間)」に「相手ボール」が入ったのだが、これが鳥取DFが「LINE間」にボールを「入れられたのか/(意図的に)誘ったのか」ということ。
恐らく、鳥取はDF時に4−5−1のブロックを作り、たまに「ハイプレスらしきもの(相手に決定的な影響を与えるまで至っていないハイプレス)」をかけるが基本的には「ゾーンDF」というものを採用している。
詳しくはまた今度書こうと思いますが「ゾーンDF」を採用しているならば 鳥取DFが「MF−DF間」に相手ボールを「(意図的に)誘った」形でありたい。
しかしvs大阪 のこの場合では鳥取DFが「MF−DF間」に相手ボールを「入れられた」形になった。相手ボールINが意図的ではなかった為、「球際」も作れず、その後の対応が全て後手後手となり失点してしまった。
※大前提として、、相手ボール保持時において「相手のボールロスト」か「球際でのボール奪取」の機会が無いと、相手ボール奪取は出来ません。
つまり「球際」をどこかで作らないと「相手ボール」の意図的な奪取は出来ないということになります。
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ここまでを抽象的にまとめると、、59分の失点(ここ最近の鳥取失点)を防ぐには、、
相手ボール保持時において「意図的」に「相手ボールの導きどころ/球際の作りどころ」を事前設定しておくべきである。
しかし、恐らく今の鳥取には「相手ボールの導きどころ/球際の作りどころ」など試合前にすべき事前設定が存在していない。
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上で使用した言葉を解説していく。
まず「事前設定」について。
サッカーは事前に設定されいる原則が「水泳・野球・ラグビー等」と比較して少ない。つまり「自由度が高く」かつ、ボールを足で扱う故に試合・選手の「不安定度も高い」。その為に『フォーメーションや戦術等』による事前設定を行い【高すぎる自由度/不安定度】を下げることが重要になる。
要するに、「ルールが少なく」「どこに行くか?/何をするか?」も自由で、かつ「足でのボールコントロール」は難しいので、何も“事前に決めたもの”がなければ、幼稚園児/小学生低学年の試合の様に「カオス」になりやすいのがサッカーというスポーツなのである。
というわけで『フォーメーションや戦術等』による事前設定を行うことはサッカーにおいて物凄く重要であると言えます。
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段々「鳥取」の具体的な話に戻していきます。
相手ボール保持時において、、
「(意図的に)誘う」というのは『球際の作りどころ』を事前設定しておき、味方DFの配置や動きで相手に影響を与え「相手ボール」を『球際の作りどころ』に導くことである。
そして私は、「球際の作りどころ」として事前設定しておきたい場所が世界のどんなチームにも共通して存在していると考える。
それが以下の図↓↓
この赤丸は「球際の作りどころ」である。というよりも「絶対に球際を作るべき場所」である。
※「自DF裏」や「自PA内」では自然と「球際の作るべき場所」という認識が「自ゴールを守りたい」サッカー選手には存在しています。(鳥取/日本代表クラスでも微秒な時は有りますが・・)
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vs大阪 59分の失点シーン
常に鳥取は後手後手(大阪側に影響を与えられる一方)の対応。
言い換えると、、
相手に「影響を与える」DFではなく、相手に「影響を与えられている」DFであった。「相手に影響を与えられている」状態では【意図的に/意思を持って】という思考態度が欠落している。
また今度書きますが、基本サッカーは【意図的に/意思を持って】相手や味方に影響を与える思考態度が重要である。と私は考えます。
とりあえずこの失点シーンは「大阪」にやられた。というよりも「鳥取」は「大阪」が得点しやすい状況を作った。と考えるべきでしょう。
をはり。