時間と場所に縛られない働き方「クールワーカーズ」の先駆者 Ascent Business Consulting 株式会社 代表取締役 北村貴明さん
2012年から時代に先駆け東京都内でコワーキングスペース「Basis Point」を運営するほか、コンサルティング事業や教育事業も展開し、幅広い分野でご活躍中の、Ascent Business Consulting 株式会社 代表取締役 北村貴明さんにお話しを伺いました。
北村貴明さんプロフィール
出身地:
滋賀県
活動地域:
東京近郊
経歴・現在の活動:
1977年生まれ。関西学院大学経済学部卒業後、コンサルティング業界で外資系含め十数年経験を積み、2012年にAscent Business Consulting 株式会社を創業。外資コンサル時代では常にトップクラスの成績を収め、年間最優秀プロジェクト賞や社長賞など数々の賞を受賞。現在ではコンサルタントのマッチングサービスである業界特化型クラウドソーシング、コワーキングスペースやWebメディアの運営など「自由な生き方」を実現するために必要な複数の事業を展開。
座右の銘:
先義後利
忘己利他(もうこりた…己を忘れて他を利する)
好きな時に好きな場所で働ける社会を作りたい。
記者:
どのような夢やビジョンをお持ちですか?
北村貴明さん(以下、北村):
日本中のオフィスを、弊社で運営しているコワーキングスペース「Basis Point」にすることです!
今までオフィスというと、企業が従業員が働くためのスペースとして場所を用意するのが当たり前でしたが、これからはフリーランスや副業する人が増えていきますよね。
その人たちはどこにも属してないので、企業のオフィスで働くことはできません。企業の立場から言うと、従業員もリモートワークで家でも仕事ができるようになるわけです。
そうすると、100あったスペースを80から60に減らす方向に動いていきますよね。
企業が減らした分、誰かがどこかでオフィスを作らないといけない。
それを全部「Basis Point」にしたいと思っています。
記者:
それは素敵なアイディアですね!
北村:
自由な働き方の定義は時間と場所に縛られないことだと思います。
シェアリングエコノミーで移動のコストが下がることも後押しして、場所に縛られる理由がなくなってきますよね。これからは、移動を前提とした社会の設計が必要です。うちみたいなオープンスペースが増えていくと思います。
好きな時に好きな場所で働ける社会を作りたい!
それが目標です。
日本を救うのは民間から。
一人が二種類以上の仕事をすることで経済の活性化を計る。
記者:
夢を具現化するにあたってどんな目標や計画を立てていますか?
北村:
とりあえずまず50店舗作りたいですね。できれば3年以内に。
山手線制覇計画もあります。
山手線のどの駅にもあると、あの駅にもあの駅にもある、となって知名度も上がるでしょう!
記者:
それはすごいです!とても大きな目標ですね。
大きな目標は人によってはなかなか立てられない人も多いと感じるのですが、その背景にはどんな指針があるのでしょう?
北村:
日本を救うことです。
今日本のGDP(国民総生産)は下がり続けています。GDPを上げるためには生産性を上げるしかないんです。
人一人が一つの会社に拘束されて仕事をするのではなく、一人が二種類以上の仕事をするのがいいですね。それが副業とかフリーランスです。
そうするともっと稼げるようになりますよね。
経済が回ると日本はもっとよくなるでしょう!
日本を救うのは民間からだと思います。
「信頼残高」を積み立てることが人生にも仕事にも必要なこと。
記者:
最近、20代で会社に全く愛情がない!って言っていた人に出会ったんです。会社が一人の社員を育てるのは大変だとは思いますが、雇用されていない働き方を促進する上で思うことはありますか?
北村:
教育は必要だと思います。
たとえその会社を辞めたとしても、外からその会社に恩返ししたいという気持ちが流行るとよいですよね。
私はよく「信頼残高」の話をします。
受けた恩を返すとか。相手にgiveするとか。
それが信頼残高を積み立てていくと思うんです。
人生にも仕事にも必要なことは、どれだけ信頼残高積み立てるかだと思います。
信頼残高をゼロにしちゃう人は独立してもうまくいかないですよね。
挨拶もしない人とかいるじゃないですか。
挨拶をするって法律にはどこも書いてはいませんが(笑)
人間としての常識、人を敬う気持ち。
品性が信頼残高を高めると思います。
「継続は力なり」。
AIにできないことをできる人が生き残れる。
記者:
AIの話もぜひ質問させてください!
人間がこれからのAI時代に楽しく生きるために何が必要だと思いますか?
北村:
やはり「信頼残高」でしょう!
「継続は力なり」とか、AIにできないことをできる人が必要だと思います。
昔世の中にエクセルもワードもない時代がありましたよね。
当時はそれらが登場してすごく便利!と感じたとは思いますが、実際仕事量って減ってないと思うんですよ。むしろ便利になった分、もっと別のことが扱えるようになるので仕事は増えたんじゃないでしょうか。
私は、AIが入っても実はそうなるんじゃないかなと思ってます。
結論、人間はAIがこの仕事をやってる代わりに別の仕事をやるとか、AIのための仕事とかやってそうですよね。
AIの波が来たとしても、やるべきことをやることが大事なことを理解してる人がちゃんと生き残るんじゃないでしょうか。
これは普遍的なことだと思います。
記者:
北村さん、本日はどうもありがとうございました!
★ Photo by 目黒 秀綺
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北村貴明さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●Ascent Business Consulting 株式会社
https://ascent-biz.com/
●コワーキングスペース Basis Point
https://basispoint.tokyo/
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【編集後記】
インタビューの記者を担当した若林と目黒です。
北村さんの、シンプルに訴えかけるエネルギーと説得力のある話に引き込まれた時間でした。
昨年10月から教育事業もはじめられたそうで、今後のご活躍も楽しみにしております!!!!
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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
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