FoZZtone 〜School 渡會将士と藤井風 7 ミキンス 2021年6月13日 17:19 前回の続き藤井風君ファンにはFoZZtone?何すかそれ?という方が多いことは承知してるけど、私にしたら藤井風君を知ったのは「FoZZtoneのボーカル渡會将士に似てる藤井風」という流れなので風君を語るにしてもまずはFoZZtoneは外せないのであるFoZZtone フォズトーン と言いますざっと紹介をします2001年、リードギター竹尾典明が前身となるバンド結成、渡會、ベース菅野、ドラム越川が入り4人編成確立。下北沢などでのLIVEにて人気を得て2007年メジャーデビュー何枚かのシングル、ミニアルバム、2枚のフルアルバムを出すも2010年ドラムの越川脱退2011年インディーズに移行する以後積極的なLIVE活動をしつつ、4枚のアルバム、アニメ遊戯王とのタイアップシングル、ミニアルバムなど出すも2015年3月活動休止、現在に至る渡會将士はFoZZtoneのボーカル、ギター担当。作詞作曲の多くを担い、FoZZtoneのアルバムコンセプトの根幹提示役、バンドのフロントマンとして人気を得たFoZZtoneは日本のロックバンドとしては珍しいプログレスタイルのアルバムを立て続けにリリースしたり、ファン自らが候補曲の中から選曲し、曲順まで指定したオーダーメイドアルバムという企画をし、好評を博したまたREC OKツアーと称して録画録音OKのLIVEを行い動画サイトでの拡散も許可するなどインディーズであることを逆手にとって、自由に活動していたかのようにみえたゴリゴリのロックからメロディアスなバラードまでその歌詞は社会風刺に富んだものから内省的なもの、そして自分の周辺だけでなく、世界、宇宙へと無限に拡がるイメージまで多彩、多才な楽曲が繰り広げられている文才も画才も備わった渡會将士によりアルバムジャケット、歌詞カードに至るまで唯一無二の存在感が際立った美術的センスの高いアルバムが勢揃いしているとまぁ、褒めるだけ褒めちぎってみました 笑私がFoZZtoneを知ったのはもうインディーズとなってからですNEW WORLD という2枚組のアルバムを息子のiTunesから iPodに貰い、何となく聴き始めたのが最初です詳しい経緯はもう違うサイトで散々書いているので割愛するけど、とにかく最初からそんなに夢中になったわけではなかった声もちょっと変わってるな、と思ったし、曲のバリエーションがあり過ぎて耳にすんなり馴染まなかったってことも言えるでもある時、ある瞬間からロードストーン という曲が腑に落ちたというかスーッと心に入りこみ、アレ?いいな、この曲そしてそれからは繰り返しそのアルバムを通して聴いたすると、その曲の流れにはいくつもの仕掛けがされていて唸らされることしきりそうしてそこから遡って過去作のアルバムを聴く内にどんどん夢中になっていったのだどういいのか、ということについてはここで語りきれないのでこれもまた割愛するけれど、私が本当にどハマりしたのはそれからちょっと経ってから金沢のライブハウスで彼らを間近で観てからだその日は全国的に台風で大荒れの天気交通機関は止まりLIVEも中止になるか、といったところだったが少なくとも来てくれたお客さんのためにやります!とでも来れない人が多くいるためステージの作り方を変えて、フロアライブにするとそれはバンドメンバーを全員フロアに下ろし、その周囲に客を入れるというスタイルのものだった初めてのFoZZtoneのLIVEがフロアLIVE実はメンバーの顔もしっかり分からない私ドキドキしながら彼らの登場を待ったあの時の気持ち、今でもはっきり覚えているInner Kingdom というアルバムのツアー、その頃の代表曲とも言える「LOVE」という曲の始まりの足踏みとハンドクラップで彼らを迎えた時薄い生地のカーディガンをはらりとなびかせながら入ってきた渡會将士と言う人の美しさに胸が高鳴ったLIVEは素晴らしかったまぁ、そこから私はどんどんFoZZtoneに夢中になって、アルバムを追い、LIVEに行き、若々しい日々を重ねたのだけれど、実はFoZZtoneはいつの頃からか不穏な空気を纏うようになっていたそれがいつからなのかはよく分からない少なくともNEW WORLDを作り上げた時はインディーズになって、再び這い上がる気持ちでバンドは一つになっていたと思うのだけど、LIVEの最中に失言したこともあった LIVE中にフロントマンの渡會君とギタリストの竹尾さんがなんとなくソリが合わないようなそんな雰囲気を醸し出すこともあったでもプロとして長く続けているバンドメンバーがいつまでも仲良しこよしでいるわけにはいかなくなることも何となくわかる多分、売れていれば違ったはずFoZZtoneを好きな固定ファンはいたけれど、どのアルバムもオリコンで上位に入るような売れ方はしなかった今度こそ、と売れる気満々で創り上げたReach to Marsなんか確かにそれまでの幾分コンセプトがうるさく感じるようなところの全くない 人気を得そうなアルバムだったにもかかわらず思うような数字は得られなかったFoZZtoneの背景でどんなやりとりがあったのかは知るよしもないけれど、例えば赤坂BLITZで LIVEをやれば人はちゃんと集まるし、皆を納得させる演奏ができる実力を持ちながら、拡散されていかないその理由は何なんだろうと思ってた掃いて捨てるような何の魅力もないような使い古された言い回し、安直な表現のオンパレードの 応援ソングみたいな曲が溢れた世の中にFoZZtoneの曲は難し過ぎたのか壮大な曲をやればやるほど、空回りしているのかも、というようなそんなイメージもあったついに彼らは活動休止前の最後のアルバムでは世の中に落胆した思いを綴ったように思うヒリヒリとこちらの胸も痛むとても聴いていられずそのアルバムは数える程しか聴いていない時代に合わなかったのかなと思う時代と世代が合わなかったとも言えるのか売り方を誤った?いやそもそも、そのまんまで売れるつもりだったのに売れなかった?どんな業界にも言えることかもしれないが、何かが売れる、今でいうバズるってとても作為的なことと、偶発的なことの重なりなのかもと思うタイアップや事務所の力や引き出し方、色んな要素がかみ合って、最大限の価値を生み出した時か藤井風君のように地道にYouTubeにカバー動画をUPして、いつしか人々の知るところとなりデビューが決まったケースもある風君はポッと出でもなんでもなく幼少期からピアノを弾き、多くの音楽を吸収し、表現し続けてきた彼のピアノと創り出す音楽を聴けば一目瞭然、彼が努力と才能の人であることが分かる必然なのださて、ここで紹介した動画はメジャーデビュー後、2枚目のアルバムに収録された曲で rainbow man という曲から繋がるように始まる曲だこれはキネマ倶楽部でのLIVE映像この時28歳?29歳か?渡會将士の造形美が堪能できるこの若かりし頃の彼の渾身の一曲ビジュアル的にYouTubeにあがっている動画の中でこの時が一番藤井風君に似ている、と思ったので。世間にはそう簡単には理解してもらえないような曲を次から次へと生み出した才能溢れる時代、実際には私はこの時代の彼を知らなかった後から観て惚れ惚れした最高に好きな動画である渡會君もこの4月で40才になったソロで活動してはいるが正直私はもうあまり情報を追っていない渡會君の美しかったフェイスラインはいつのまにか丸くなった彼も年をとったのだ、当たり前にFoZZtoneの復活があるのかないのか今のところ分からないたとえ復活しても以前のような気持ちで夢中になることはもうないかもしれない10年前から数年間の私にはとても必要なバンドだったし、LIVEに通った2年間とても幸せだったことは間違いないそれは本当に確かなことなのだ。 #FoZZtone #渡會将士 #藤井風 こんな記事を書いてFoZZtoneとFoZZtoneファンに失礼にあたるかもしれない、ごめんなさい いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #藤井風 #渡會将士 #FoZZtone 7