【記憶の宮殿】メモリーパレスの育成方法について
記憶の宮殿(メモリーパレス)は、記憶術の一つである【場所法】で使用します。場所にあるものイメージをルート(経路)順に並べてあらかじめ覚えておいて、覚えたいもの(単語や数字)が大量にある場合に関連付けて覚えるテクニックです。
メモリーパレスの作成例は、マガジンにまとめてありますので、参考にしてみてください。
自宅やなじみのある場所を、記憶場所として設定するのですが、とにかく使ってみて、慣れることがとても大切です。
また、使いやすいように育成強化していくことも大切です。
日々の練習の中で、場所を想起する練習を行い、
次のような観点で、育成強化をしましょう。
1.位置関係と距離感
まず最初にやることは、位置関係と移動距離の感覚をつかむことです。
これは場所の臨場感がつかめるまで繰り返し場所を辿ってください。
2.色、形
場所の感覚がつかめてきたら、色、形を思い出してみてください。
思い出せないようなら、写真を見返してください。
色は大まかに7色くらい区別できれば大丈夫です。
(白、黒、赤、青、黄、緑、紫)
形は、より鮮明に思い出せるようになるまで繰り返し辿ってください。
3.サイズ(大きい/小さい)
自分の体の大きさと比較して想像してみて下さい。
両手を広げてみた大きさか、手のひらのサイズか。
4.重量(重い/軽い)
頭の中の想像で、500mlのペットボトルや、2kgのお米などと
重さを比較してみてください。
5.硬度(硬い/柔らかい)
手で触った感触も役に立ちます。
6.上下の目線(上目、水平、下目)
目の高さのものばかりで水平にしか視線が移動しないと
単調になりがちです。上下にメリハリをつけましょう。
7.匂い、味覚
トイレ、花など匂いに特徴のあるものを含めましょう。
なければ、わさび、ショウガ、コショウ、唐辛子などの
刺激のある、匂いとともに味覚をこじ付けで関連付けて
設定しておくことも有効です。
8.温度
冷たい、温かい、熱い、常温など温度の感覚の
メリハリをつけてみましょう。
9.頭の中で想像して操作してみる
押してみたり、引いてみたり
ドアがあれば開けてみたり、椅子だったら
持ち上げてみたり、投げ飛ばしてみたり
クッションだったら上から力を加えて、
ペッちゃんこに潰してみたり
10.調子、テンポ
扱いやすいメモリーパレスは、例えば玄関で3個、
またはリビング4個、キッチンで3個のように、エリア
ごとに3or4個ごとに少し隣の場所に移動して、
作成すると、覚えるときにテンポ感がよくなります。
宴会の時の三々七拍子のような感覚です。
長いルートの場合、3-3-4とか3-4-3とかで
同じ調子が続かないように変化をつけると
差別化ができてプレイスの混乱を防ぐことができます。
11.空想エフェクト
一つのルートのなかで、同じものが出てきたり、
窓やドア、壁など、区別がしにくい場合には、
思い切って、空想でエフェクトをかけてみましょう。
例えば、窓が2つあったら、一つは強い風がふいていて
ガタガタと揺れている様子を空想で設定します。
もう一つの窓の外では、雷雨で雷が光っていて
いまにも落ちてきそうな感覚を設定します。
水害、風害、火災、電気など自由に想像して
みましょう。わからなければ、ドラクエ、FFなどの
魔法やポケモンにでてくるモンスターの攻撃など
エフェクトに使えそうなものはたくさんあります。
場所を思い出す、想起の練習はいつでもどこでもできるので、何度も繰り返し辿って、スムーズに想起できるようにしましょう。
参考リンク
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