2020/09/08【立ち喰い蕎麦】
物語の主人公になれる人ってだいたいさ、昔ながらのナポリタンとか、駅前の安い立ち喰いそばが好きだよね。社会人何年目になっても、東京には染まらず、高級なお店には背伸びしていくよね。
いつまで経ってもそういった安い立ち喰いそばが好きなことが、青春を忘れないための布石になっていて、いつまでも舌が肥えていないことが、あえて、優位になる世界な気がする。
私がそういった物差しでしか物事を図れないのかもしれないけれど、昔を思いやることで若さや青さを美化して、許されようとしているように思えてならない。なんかうまい言葉が見つからないけれども。
でも映画の主人公が安いそばを食べて、うだつの上がらない我々の支えであることも理解したうえて、今日も安い賃金で働く私は昨日観た映画に出てきた「吉そば」より「更科堀井」のそばが食べたいわけです。
でもなんか「吉そば」を食べたら物語の主人公になれるような気がして今日は来てしまった。けれど、そうすると自分の自意識の整合性は取れないから、そのあとスタバでも寄ります。
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