マン・マシン・システムで考える

MGをはじめた頃、「西先生の本にはすべて目を通すこと。これが基本ね。」と先輩からアドバイスをいただきました。調べてみると西順一郎先生の書籍はなんと、40冊以上もあるのですね!

西先生がこうして沢山の本を残してくださっているおかげで、少しずつでも学び続けることができます。本当にありがたいことだと思っています。

画像は西研究所のWEBサイトから。西先生に許可を頂いてます。

その中でも、繰り返し読んでいるのがこちらの本です。四柱推命からはじまり、苦集滅道(仏教)、会計(in-out-残)、シミュレーション、マーケティング……。学べることの多様さと、深さ。西先生の情熱、クリエイティブな思考…! 読むたびにワクワクするし、新たな気づきやヒントをもらえます。

と言いましても、わたしにとってはレベルが高すぎて、一度読んだだけではとても理解できる内容ではありません。^^;     そんなときに思い出すのは「大きな山は、小さく崩せ」「ひと口ずつ、食べよ」という清水先生の言葉です。

よし。今日は、この部分だけ深めてみよう。今の自分が理解できるところから少しずつ。ひと口ずつ食べて、実践してきたことの中で、今回は「マン・マシン・システム」について書きたいと思います。

マン・マシン・システム


「”マシン”に全部やらせようとするから、金がかかるのである。何億円のシステムになる。    ~中略~    つまり、”人間”の側で五十%負担すれば、システムをざっと作れるので、”マシン”は安く、早くすむ。」
(戦略会計STRACⅡ・西順一郎著)


すべてをコンピューターにやらせるのではなく、半分は人間がやればいいという発想でシステムを組んでいく。それがマン・マシン・システム。精緻を追求するのではなく、実利を追求する。ざくっとした発想ができるのかが大切、と西先生は仰います。

ガチガチに組まれたシステムの扱いに困っていたわたしにとっては、もう、目からウロコの内容でした。

高いお金を払って作ってもらったシステムでも、いつの間にか使わなくなる。多機能のシステムを使いこなせないでいる。わたしと同じような経験をされた方も多いのではないでしょうか。

システムを導入しても、うまく機能しないのはなぜか。それは精緻を追いすぎているからだと西先生は仰います。枝葉の情報にとらわれてはダメ。イン-アウト-残で体系的に作られたシステムで、背骨情報さえあればシステムはうまく機能すると。

西先生の本からたくさんのヒントをいただき、さらに先輩方から教わったことを思い返しながら、自分なりにシステムを作ってみました。

いざ、実践!

ご存知の通り(?)わたしは根っからの文系人間なので、プログラムとか変数とか、難しいことは分かりません。でも、イン-アウト-残に当てはめていけば、シンプルに作れることが分かりました。

在庫の動き

使うのはもちろん、MTです(^^) イン-アウト-残の実績入力とシミュレーションの両方ができるようになっています。こちらの情報をベースに、人間側が操作して、意思決定に役立つ情報を引き出していきます。動かし方については noteでは表現がむずかしそうなので、^^; そこは割愛します。

このシステムでできることは…

  • 実績入力とシミュレーションの両方ができるので先が見通せる

  • イン-アウト-残でQの動きが体系的に分かる

  • 発注の時期が分かる

  • 単価の見直しができる

  • 製造ロスの把握

  • 商品贈答の金額が分かるので、Vの精度が上がる

  • 月末の在庫金額がすぐに出せるので、月次決算のスピードが上がる

  • 期末の在庫金額の着地点がざくっと分かる

  • ソート(並び替え)、サーチ(検索)だけでたくさんの情報を引き出せる。グラフ化も簡単。

などなど。

人間側のやることは、イン・アウト(赤で囲んだ箇所)を入れていくだけです。イン-アウト-残の情報だけで、これだけのことが分かるって凄いと思いました。さらにソート(並び替え)とサーチ(検索)を使っていくことで、いろんな発見や気づきを得ることができました。

このシステムが完成したときの感動といったら…!西先生、本を書いてくださり本当にありがとうございます。

書きたいことがたくさんあるのですが、ひと口ずつ…、ということで、分けて書きたいと思います。次回は、このシステムから得た気づきで、「フィードバック」「フィードフォワード」の2つについて書く予定です(^^)

MT、本当にすごいです。文系にも優しいMT。少しでも興味をもってくださったら嬉しいな、と思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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