「伝える」のに必要な要素って?

私は「PRディレクター」という肩書きで仕事をしていますが、「何やってるんですか?」とよく言われます。一般的に普及していない肩書き、というか私が勝手に名乗っているだけなので、分からなくって当然なんです。今日は、ちょっと私のビジネスについての話。

元々テレビマンとして、14年間、報道や番組制作に関わらせていただきました。その中で、情報発信には2軸あると思っています。それは「取材やインタビューで対象者の情報を吸い上げ、価値を見出す」「見出した価値を、視聴者に最も伝わりやすい状態にしてお届けする」私はこれを、ひたすらやってきました。

①取材やインタビューで対象者の情報を吸い上げ、価値を見出す
今まで政治家、経営者、スポーツ選手、芸能人など、1,000人以上の方にインタビューをしてきました。その中で、素晴らしい考えや信念信念を持っていらっしゃる方がほとんどなんですが、それを言語化出来る方はとっても限られている、という事に気がつきました。それを引き出すのが私たちの腕の見せ所なんです。
そして、それは作られた言葉ではなく、「本音」でなくてはなりません。「プロフェッショナル」や「情熱大陸」で、タクシーでの一言とか居酒屋での一言とかが使われているのを見た事はありませんか?あれは「本音」が出やすいからです。そして、本音こそ視聴者の心にグサッと突き刺さるんです。
その言葉などから、対象者の価値を見出していきます。誰でもない、その人のオリジナリティ、面白さ、世界観などをあぶり出していく感じです。インタビューをしていると、「私ってこんな事を考えていたんですね」と新たな気付きがある人も多いんですよ。

②見出した価値を、視聴者に最も伝わりやすい状態にしてお届けする
価値が分かってきたら、次はそれを「伝える」作業です。「ドキュメンタリーなんて、インタビューをつなぎ合わせるだけでしょ?」と思われているかもしれませんが、大間違いです。膨大な話の中から、見出した価値を正確に伝えるためには、いろんな工夫をします。順番は?BGMは?ナレーションは?テロップは?無限大のピースの中から、ぴったりのパーツを発見するのは、かなり大変な作業なんです。
例としてドキュメンタリーをあげましたが、報道だって同じなんです。目の前に起きた事件・事故・事象を、視聴者の方に正確に伝えるには、どういう原稿にするのか?頭から湯気が出るほどのフル回転で考え続けるのです。そこで、私の「伝える」は、相当鍛えられました。

この2つの軸が、私の「伝える」を支えています。だからこそ、このスキルやノウハウが、企業や経営者の「PR」に役に立つのではと思っています。PRする事で、もちろん集客や売上をUPするという事にもつながりますが、企業理念や経営者の想いをしっかりと伝えていく事で、「採用」や「人事」にも影響が出てきます。人間関係は、必ず「伝える」所からスタートします。ただ、あまりに当たり前すぎて、みんな「自分は出来る」と思っているんですけど、案外難しいものです。私も、14年向き合って、ようやく人より少しは出来るかな、程度ですから。

元テレビマンで、企業の「伝える」に特化したサービスをやっている人って、なかなかいないと思います。しかも、コロナ禍でやむなくスタートしたライブ配信が、国内外20万人にリーチして、ビジネスに繋がったという経験をしているのも、かなり特殊だと思います。いろんな視点からPRを語ることが出来る「伝える」の専門家、PRディレクターの伊福美輝です。どうぞ、お見知り置きを!!!

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